6話 鞭の嵐


「局長、大変だ!」
夕方、土方が血相を変えて、近藤の所に飛び込んで来た。
近藤「どうしたトシ?」
土方「先程捕らえた男を俺が拷問し、口を割らせた所、奴がとんでもない計画を口にした。尊王攘夷派の奴らが京の市中に火を放ち、その混乱に乗じて一橋(慶喜)様、松平(容保)様を暗殺しようと計画しているようだ。今晩、京の宿屋のどこかでその話し合いがあるらしい」
近藤は興奮し、「うぅむー」と大きくうめいた。
近藤が叫ぶ。
「よし、見回りを開始する!トシ、お前は主力を率いて祇園方面を回れ。わしは沖田、藤堂、蝉丸と三条方面を回る」
こうして新撰組の見回りが開始された。

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一方、古屋敷では、マチルダの拷問が続いていた。
天井から下ろされたジェーンが今度は丸太を抱え込むように両手、両足を縛られ、その美しい後ろ姿を晒していた。
マチルダが叫ぶ。
「いい加減に白状しなー!」
ジェーンの背中や尻にマチルダの鋭い鞭が飛ぶ。
ビシッ、ビシッ、ビシッ……
ジェーンは歯を食いしばり痛みに耐えている。蚯蚓腫れが刻まれたジェーンの背中にマチルダが酒を振り掛ける。
「うぐががぁぁ…」
とジェーンが小さな悲鳴を上げた。
「あなたが白状するまで、責めはまだまだ続くよ」
マチルダはジェーンの手首の縄を解き、頭の上に両腕を組んだ形に結び直すと、縄を後方に強く引っ張った。
ジェーンの上体が反らされ、大きな胸を突き出す形となった。
マチルダは手下に指示を出し、ジェーンの前に二本の竹を束ねた器具を用意させた。
「さあ始めるわよ」
マチルダはジェーンの両方の乳房を竹の間に挟み、ギリギリと締め上げる<<ドキュメント内の選択範囲>>。
「グギャアアアアー」
ジェーンが大きな悲鳴を上げる。
「もう止めて!」
杏華の叫びにも構わず、さらにギリギリと絞り上げるマチルダ。
「ウギィヤアアアア…」
ジェーンは悲鳴を上げると首をがくんとうなだれ、気を失った。
マチルダは杏華の方を向きながら言った。
「そろそろあんたも拷問してやろうかね」
屋敷の外では、二人の姿を発見した涼風が格子の隙間から中の様子を覗いていた。通り掛かったピエールがその姿を発見した。
(何だ、あのカラス?)
おもしろ半分で持っていたピストルで涼風を撃った。弾丸は涼風の翼をかすめ外れた。
涼風はキィィィ…と鳴き声を上げ空に飛び去った。

 

          

 

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