9.Dの刻印

 

ジャッカルがナイフを振り上げ、叫ぶ。

「あばよ、イーグル!」

そこにドアを斬り裂き、蝉丸が突っ込んで来た。

ジャッカルは驚き「誰だ、お前はー!」と叫びながら、蝉丸に斬りかかる。

蝉丸は刀を抜かず、鞘ごとジャッカルの顎を殴り付けた。「ぐうはああー」

ジャッカルは一回転し、壁に叩きつけられ失神した。

蝉丸の使った技は、御嶽蝉丸流24の奥義の一つ「抜かずぶん殴り」であった。

蝉丸がイーグルに声をかける「大丈夫か!」

イーグルは「ああ…」と小さく答えた。

蝉丸が指示を出す。

「ジェーンは救護班にイーグルを運べ。残りの者はさらに進むぞ」

蝉丸部隊が長い廊下を前進すると、もう一つの拷問部屋を発見した。

蝉丸が突っ込むと、そこには吊された美幸が置き去りにされていた。胸の大火傷が痛々しい。

蝉丸「美幸、大丈夫か!誰にやられたー?」

美幸は弱々しく答えた。

「甚兵衛…様…」

蝉丸「何だと!甚兵衛様ー!?」

蝉丸は、美幸を救護班に連れていくよう恵利華に指示し、さらに先に進んだ。

大きなホールに出た所で、蝉丸部隊は立ち止まった。ホールの中央には、赤い鎧を身に付けた男が、青龍円月刀を持って立っていた。

蝉丸が男に近づいていく。「甚兵衛様?…」

男は、青龍円月刀を蝉丸に振り下ろした。蝉丸は紙一重で、それをかわした。

男「わしの名はJ。甚兵衛の名は捨てた…ここから先は皇帝の部屋。誰も通すわけにはいかない」

 

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D卿は、メーティスの両足をV字に大きく開かせ天井に吊した。そして何かを取りに奥の部屋に消えた。

D卿が火鉢を抱えて戻って来た。メーティスは(焼き鏝か?)と身構えた。火鉢の中には、一本の鉄棒がさしてあった。

D卿は鉄棒を取り出すと、メーティスに見せるように目の前にかざした。鉄棒の先はDの文字が象られていた。焼き印であった。

メーティスが叫ぶ「やめて下さい、やめて…」

D卿がメーティスの尻の左右にDの焼き印を押す。

ジュッ、ジュジュー

メーティス「ギャァァァ」次に腹に焼き印を押す。

ジュッ

メーティス「やめ…ウガァァァ」

D卿はメーティスの大きな乳房を掴み、焼き印を押した。左、そして右。

ジューッ、ジューッ

メーティスは「ウグガアア」と叫びながら、激しく体をねじった。

D卿は「もっと悲鳴を聞かせろ!俺は誰だ?誰なんだ?」と叫びながら、焼き印をメーティスの陰部に近づける。

メーティス「いゃああああー」

D卿が陰部に焼き印を押す。ジューーッー

メーティス「ギィヤアアアアアアアアアアー」

メーティスは失神した。

D卿は、その悲鳴を聞き、頭を抱え、その場にうずくまった。何かを思い出したようだ

「セ・ミ・マ・ル・サ・マ、エ・ス・ミ・サ・マ…」D卿の後ろで女の声がした。

「やめなさい、D卿!」

早紀であった。

 

 

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