8話 幸村奮闘

 

ジェーンが激しい拷問を受けていた頃、道明寺口では、大坂方と幕府方の激戦が繰り広げられていた。

真田隊は戦場への到着を急いでいたが、深い霧のため行軍が遅れ、到着した時には、既に後藤隊は、伊達の騎馬鉄砲隊により全滅していた。

後藤又兵衛は戦死した。幸村は悔やんだ。

(又兵衛殿、すまん…)

勢いに乗った伊達隊が真田隊に押し寄せて来る。

幸村は、ここで兵士達に意外な命令を出した。

「兜を外し、槍を置き、地に伏せよ!」

兵士達は命じられた通りにする。伊達の騎馬隊が間近に迫って来る!

幸村が再び命令を出す。

「兜を着けよ。槍を持て。立ち上がれ。突撃!」

兵士達は、地に伏せる事により、眼前に迫る恐怖が消えた。そこから、槍を持ち立ち上がる事により新たな闘志が沸き上がったのだ。

馬を臆病な動物であり、真田隊がいきなり立ち上がって攻撃して来た事に驚き、後ろ脚で立ち上がった。

そこに真田隊が突っ込んで行く。伊達隊は大打撃を受け撤退した。

真田隊に恐れた幕府方はどの隊も向かって来ようとはしなくなった。

幸村は「関東勢百万と言えども、男は一人もなし!」と叫ぶと、夕方、城に引き上げた。

 

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ジェーンは、土蔵の中に転がされていた。水を浴びせられ目が覚める。

雑兵達に抱えられ、木馬の上に乗せられたジェーンは、低くうめき声を上げた。

「うぅぅ…」

重蔵「いい加減、吐いたらどうなんだ?」

ジェーンは精一杯の抵抗をした。

「言わない…」

かっとなった重蔵が雑兵達に命じる。「やれ!」

雑兵達は、ジェーンの腰を荒々しく押し込んだ。馬の鋭角な背に陰部が食い込みジェーンが大きな悲鳴を上げる。

「ギィヤアアアアー」

重蔵「白状せい!」

ジェーンが首を左右に振る。大きな乳房が激しく揺れる。

重蔵「続けろ!」

雑兵達が更に深く押し付ける。

ジェーンが悲鳴を上げる。「ウギィヤアァー」

そこに雑兵の一人が走り寄って来て重蔵に報告した。

「大御所様のご命令です。明朝の決戦に備え、陣を移動せよ、との事です」

重蔵「わかった。皆の者、急いで移動の準備に取り掛かれ!」

雑兵の一人が重蔵に尋ねる「この女はどういたしますか?」

重蔵「もうこの女に用はない。このままここに捨てて行く」

ジェーンは木馬に乗せられたまま、土蔵に置き去りにされた。

 

          

 

 

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