韓信部隊出撃
当初、組織には300人以上の兵隊がいたという。
それが、韓信の「銃ではなく剣で戦え」と言う高飛車な要求を幹部が受け入れたため組織全体に深い絶望感が広がり、脱走者が相次いだ。
一説には、韓信達が塀の外から大声でフィリピンの田舎に伝わる歌を歌ったため故郷を懐かしみ逃亡したとも言われている。
韓信達が到着する頃には、その数は30人にまで減っていた。
男の1人に韓信が訪ねた。
「女はどこにいる?」
男は即答した。
「3階の奥の部屋です。」
韓信は、士気を失った兵隊達の見張りをメーティス、シータに任せ、3階へと進んで行く。
ここに組織が置かれた状況を1人だけ理解していない男がいた。
武器倉庫の番人髭面の大男、ハンスであった。
ハンスはさっきまで倉庫で居眠りしていたため、組織が今どんな状況かを全く理解していない。
眠りから覚めたハンスは廊下に出た。シーンとして人影一つない。
ハンスは拷問部屋に連れていかれるよう子の揺れる乳房を思い出していた。
のぞき見でもしようと思い、拷問部屋に行ってみる事にした。用心のため マシンガンを持って。
拷問部屋に着いて鍵穴からのぞいて見ると、椅子に縛られた全裸のよう子が見えた。
狂喜したハンスは部屋に入り、よう子に近づいた。
誰もいないのを確認するとよう子の大きな乳房をわしづかみした。
よう子は大きな瞳でキッと睨んだ。
ハンスはライターを取り出し、よう子の乳首をあぶり始めた。
よう子は「熱い!やめて!」と体をよじって抵抗した。
ハンスは、「静かにしろ!」と言って、よう子の顔を殴った。
よう子の口元に血がにじんだ。よう子は悔しそうに下を向いた。
その時、ドアの外で鈴の音がした。
リーン、リーン、リーン…ハンスは「誰だ?」と叫んでマシンガンを持ってドアに近付く。
耳を澄ませてみる。何も聞こえない…。
突然、鉄のドアを貫き、ハンスの腹に刀が突き刺さった。韓信がゆっくり部屋に入って来た。
ハンスはうずくまって言った「いてぇー一体俺がな…」韓信は備前長船を振り下ろし、ハンスの首をはねた。
韓信は、よう子に近づいて言った。
韓信 「あんたが私のチームに入りたい人?」
よう子 「私はよう子、あなたのチームに入りたい!」
韓信 「あんた、まさか?」と言って言葉を止めた。
よう子は、(韓信は私を疑っている…)と思った。
よう子の大きな瞳から、涙が ポロポロと零れた。
韓信が言葉を続けた。
「あんた、まさか?ドリ・セミヒロインになりたいの?」
よう子はドキッとして泣くのをやめた。
(なんて魅惑的な言葉…)
韓信 「それともドリ・セミファミリーに入りたいのかな?」
よう子はまたドキッとした。
(あの有名な…)
韓信 「両方だめです。定員一杯です。うちでいいじゃん。うちなら即戦力だよ。」
よう子 「あの、お願いがあるんだけど…」
韓信 「はい、なんでしょう?」
よう子 「この縄、解いてくれない?」
韓信 「これは失礼」と縄を解き始めた。
よう子 「もう一つお願いがあるの…」
韓信 「はい、何ですか?」
よう子 「私でなく、私の胸と話すのやめてくれない?」
韓信 「これは失礼」
韓信はよう子の縄を解き、ドルチェガッパーナの服を渡した。
韓信 「さあ帰ろう!」
と言って歩きだした。よう子が後に続く。
韓信が振り返って言った。
「言い忘れたけど、今のチーム、帰国したら解散だから。チームは私とよう子の2人だけになるよ。」
よう子 「聞いてないよー」※その頃ドリー軍曹は・・・ドリー軍曹のブログ「ドリセミ備忘録」を読んで下さい。