裏切り者への制裁
よう子は、全裸で両足を大きく開かされ、天井から吊されていた。
ヨネール小佐は、椅子に座り足を組み、冷たい目でよう子を見ていた。
ヨネール小佐。本名、涼子・ヨネール。
ドイツ人と日本人のハーフ。
長身で髪長くスタイルが良い。
ヨネール小佐が口を開いた。
「よくも組織を裏切ってくれたわね。まずは、裏切り者に対する儀式を受けてもらうわ」
ヨネールは男達に合図した。ステッキ状の鞭を持った4人の男が、よう子の前後左右に立つ。
ヨネールの「始め!」の声を合図に鞭打ちが開始された。
まずは、左側の男が片方の乳房を打つ
(ビシッ)。後ろの男が、形のいい尻を打つ
(ビシッ)右側の男が片方の乳房を打つ
(ビシッ)そして正面の男が力まかせに、股間に鞭を振り下ろす
(ビシィィッ)脳天に響くような痺れる痛みを感じよう子は、
「ううぅっっ」と呻いた。この鞭打ちは規則正しく何回りも続いた。
よう子は痛みに耐えながら、何故、組織を裏切ってしまったのかを自分に問い掛けていた。
(情報屋の調べによれば、奴らは追われているにも関わらず、
度々マニラの町に出て来ては、べろべろになるまで酒を飲んでいるらしい。
まるで危険を楽しんでいるように。そして自由を謳歌しているように。
それに比べて私はどうだろう?組織の指示に従って、日の当たらない闇をうごめいてずっと生きて来た。
もうこんなのやだ。私も奴らのように生きたい奴らのチームに入りたい!)
何回りかして、回転が止まった。ヨネールが再び合図を送ると、鞭打ちは突きに変わった。
左側の男が勢いを付け乳首を突く。後ろの男が尻を突く。
右側の男が乳首を突き上げる。正面の男は、鞭を股間に突き立て掻き回すように捩込んだ。
「うぐぁぁぁぁー」
よう子は耐え切れず、大きな悲鳴を上げた。