第2話 捕えられたレジスタンス

三人が地下に下りると、そこはいくつもの部屋で構成された小さな町が形成されていた。
ライダースーツの女が振り返って言った。
「私はチサト。まずは私達の長老に話を聞いてみて。長老の部屋は奥の大きな部屋よ」
三人が奥の部屋に入ると、そこには一人の老人がぽつんと座っていた。
韓信が口を開く。
「助かりました。わけもわからず、警官に追われていた所をチサトさんに助けられ、ここにやって来ました」
長老「ふむ…そうか…」
ドリー軍曹が長老に聞く。
「あの、念のためお聞きしますが、ここ日本ですよね?」
長老が驚いたように答える。
「日本?…日本は5年前に無くなった。日本もアメリカもソニカ連邦に敗れ属国となった。
ここはかつての日本、滅びの国、セガリアだ。この国では旧日本人の行動は厳しく監視・制限されている。
わし達は日本を取り返そうと地下に潜って反乱を試みているが、武器を持たぬわし達はあまりにも非力だ」
三人が驚いて顔を見合わせた。
(日本が無い!)
少しでも未来の情報を知ろうとしてドリー軍曹が長老に尋ねる。
「あのエネルギーの供給の主流は今も原子力発電ですか?」
長老が答える。
原子力発電は100年前の事故からその安全性に疑問が持たれ、その30年後には全ての原子力発電所が廃止され、
水素核融合によるエネルギー供給に切り替わっている」
やよいが聞く。
「消費税は今、何%?」
長老が答える。
「今は、消費税はない。その代わり、相続税を大幅に上げ、国の収入としている。
韓信が続いて聞く。
「あの、セブンスターは今いくら…」
その時、部屋に男が駆け込んで来て、長老に報告した。
「大変です。食料調達に町に出たユキが発見され警官に追われています!」
「私が行く!」
チサトが叫び、ユキの救出に向かう。
「私も行ってみる。ここの人達の役に立ちたい!」
やよいが叫んだ。
「気をつけなよ」
韓信が答えた。
チサトとやよいが現場に駆け付ける。
そこには、少女が二人の警官に腕を掴まれ叫んでいる姿があった。
少女「痛い、離して!」
警官「お前、反乱者の仲間だろう、おとなしく隠れ家を教えろ!」
チサトが警官の背後から声をかける。
「おい!」
チサトが振り返った警官の鳩尾に鋭いパンチを打ち込む。
警官はうめき声を上げドサッと倒れる。もう一人の警官が、やよいに向かい警棒を振り下ろす。
やよいはそれを素早くかわすと※風車で警官を頭から地面に落とし失神させた。
※風車は韓信が教えた痴漢撃退術。腕用ドラゴンスクリューのような物。
チサトがやよいに向かって言う。
「やるじゃないか」
やよいがニコッとして答える。
「私が持ってる技は、これ一つだけよ」
チサトが少女の手を掴み叫ぶ。
「さあユキ、帰るぞ!」
三人は隠れ家を目指し必死に走るが、知らせを受けた警官達があちこちにいて、身動きが取れない。
チサトがやよいに言う。
「あんた、この子を連れて逃げてくれ。私が奴らを引き付ける」
チサトは、やよいが止めるのも聞かず、ばっと飛び出すと、警官達に向かって叫んだ。
「こっちだ、ぼんくらども!」
チサトは何人かの警官を倒したが、次々に群がる警官の警棒を浴びて捕らえられ引きずられるように連行された。

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連行されたチサトが長身の女の前に引き出された。
女がチサトに聞く。
「私はレオン。あなた、お名前は?」
チサトは黙ってレオンの顔を睨みつける。
レオンはバシッとチサトの頬を叩くと部下に叫んだ。
「この女の服を剥ぎ取れ!」
チサトは部下に服を剥ぎ取られ、全裸で正座させられた。
レオンがチサトに言う。
「早いうちに白状したほうがいいよ。お前達の隠れ家はどこ?」
チサトが答える。
「話す事は何もない」
ドガッ!
レオンに腹を蹴られ、チサトがひっくり返る。
ドカッ!ドカッ!
チサトの乳房、腹にレオンの蹴りが飛ぶ。
チサトの背に馬乗りになったレオンが警棒で首を締め上げながら叫ぶ。
「どこだ?隠れ家を白状しろ!」

                               
チサトは白状しない。
「うう…うう…言う…もんか…」
レオンはチサトの背中を踏み付け、叫んだ。
「いいだろう、白状したくなるまで、たっぷり拷問にかけてやる!」
チサトは両足を大きく開いた状態で、床に固定され座らせられた。
男達によって、バイクの車輪のような物が目の前に運び込まれる。
レオンが言う。
「白状するなら、今のうちだよ」
チサトはぎゅっと口を閉じ黙っている。
レオンが部下に目で合図すると、車輪が激しく回転を始めた。
車輪がチサトの股間に押し付けられる。
ズザザザザザー!
激しい衝撃に、チサトが大きな悲鳴を上げる。

                                     
「ギャアアアアー!」
レオンが叫ぶ。
「今度は、その大きな胸だ!」
前傾姿勢を取らされたチサトの胸の谷間に、車輪が当てられ激しく回転する。
またも悲鳴を上げるチサト。レオンが叫ぶ。
「まだ白状する気にならないかい?では、今度は尻だ!」
高速回転する車輪が、チサトの尻に当てられた。
ズザザザザザ!
「ウギャアアアアア!
チサトの悲鳴が拷問部屋に響き渡る。
レオンのチサトに対する拷問は果てしなく続いた。

 

            

 

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