第二話 検査

赤い腕章の男は嫌らしくジェーンの体を触って身体検査をした。
後ろから手を回ししばらくジェーンの豊かな胸の膨らみを楽しんでから、両脇へ手を移動させた。
「んん?何だこれは?」
赤い腕章の男はジェーンのホルスターに気がつき、ホルスターから銃を抜き取り、後ろに立っている警察官に渡した。
「・・・護身用の銃ですが、何か問題でも?」
ジェーンは恍けて聞いた。「この国に来た目的はなんですか?」
赤い腕章の男は再びジェーンの乳房を触った。
「観光旅行です」
ジェーンが答える。
「旅行者ですか・・・本国の治安がいいことをご存じないのですか?」
赤い腕章の男は、ねちっこくジェーンの乳房を揉んだ。
「う・・・ううん・・・銃を持ち込んじゃいけなかったのですか?」
ジェーンはボディタッチにあからさまに嫌悪の表情をしたが、抵抗はしなかった。
「当然です。よし連行しろ!国家機密諜報罪だ!」
赤い腕章の男はようやくジェーンの胸から手を放し、後ろ手に手錠をかけると乱暴にパトロール・カーに乗せた。
ジェーンは警察ならば、何とか言い逃れができると軽く考えていた。しかし、パトロール・カーの行先は、ジェーンの意に反して軍事施設だった。

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ジェーンは全裸にされ、両腕を縛られ吊されていた。筋肉質の男がジェーンの前に立ち、パンチを打ち込む。
バシーン、バシーン…
パンチが当たり、大きな乳房がひしゃげる。ジェーンがうめき声を上げる。
「うう…」
男が叫ぶ。
「お前は何者だ?わが国の何を探っている?白状しろ!」
ジェーンが弱々しく答える。
「私は…ただの観光客。何も知らないわ…」
バスーン!
男がジェーンの腹を思い切り殴りながら叫ぶ。
「そんな嘘が通用するか!」
何発パンチを打ち込んでも口を割ろうとしないジェーン。男は呆れたような表情を浮かべ、後ろを振り返って言った。
「大佐、この女かなりしぶといです。何も白状しようとしません」
男の後ろには大佐と呼ばれる男がいた。太った体に眼鏡を掛けた、頭の禿げた男だ。名前をオータムという。
「ナック、私が代わろう。久しぶりに自分の手で拷問がしたくなった」
オータムはそう言うと、机の上に置かれてある数々の拷問道具の中から一つを手に取り、ジェーンに見せた。
「君、これ何だかわかるかね?これは狩りに使う道具だ。トラバサミって言うんだよ」
オータムはそう言いながらジェーンの両方の乳房を二つのトラバサミで挟んだ。
トラバサミには鋭い鋸歯が付いている。獣に噛まれたような激痛がジェーンを襲い、乳房に血がにじむ。悲鳴を上げるジェーン。
「ギャアアアァァァ!」
「悲鳴を上げるのはまだ早いよ」
オータムはそう言いながらトラバサミに付いた鎖を握ると、ジェーンの体をポンと押した。
ジェーンの体が遠くに振られた所で、オータムがぐいっと鎖を手繰り寄せる。引っ張られたジェーンの体が戻って来る。
「ヒィギャアアアァ!」
オータムがジェーンに聞く。
「白状する気になったかね?」
ジェーンは黙って痛みに耐えている。オータムは無表情で、またジェーンを押してぐいっと引き戻す。
ジェーンがまた悲鳴を上げた。
「ウギィイイイー!」
オータムは玩具を与えられた子供のように、何度も同じ動作を熱中して繰り返した。
しかし、ジェーンは決して口を割らなかった。ジェーンは牢にぶち込まれ一日目の拷問は終わった。
 

        

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