「度重なる私への侮辱、もう許せません。ライムもあなたも!」
怒りと憎しみに満ちたルシェの声が部屋中にこだまする。
かつての僚友であるライムにプライドを傷つけられた彼女はいきなり5体の分身を作り出した。
そして間髪いれずにウィルに向かって攻撃命令を下した。
「さっきよりも数が多いじゃないか!」
「おだまりなさい!!」
ウィルは襲い掛かってくるルシェの分身をかわしながら彼女らの体に触れてみた。
背中や胸や足などに軽く触れてみる。やはりひんやりとしていて気持ちいい感触だ。
(ライムは「魂の入っていない人形」といってたけど)
6体目のルシェにタッチした後、ウィルは顔をしかめた。
「ちっ……」
ルシェの分身と本体の違いがわからないのだ。触れて感じたのはいずれも高濃度の淫気の塊を含む体だということ。
しかし先ほどライムは一瞬で3体のルシェを倒して見せた。あれは彼女からウィルへの隠れたメッセージ。
(ライムは僕に教えてくれたんだ。彼女にできて僕にできないわけがない!)
今度はウィルのほうから彼女たちに向かっていった。とりあえず手前の2体に同時攻撃を仕掛けた。
「あらあら♪」
「なんて雑な攻撃だこと♪」
目の前の二人のルシェは伸びてきたウィルの手をしっかり掴むと、自らの秘所へと導いた。
「あはあぁんっ!」
ウィルがすぐさまクリトリスをつまみあげたせいで、ルシェのうち一人が嬌声を上げた。
しかし大したダメージにはなっていないはずだ。
両手を拘束されたウィルに残りの3体が迫ってきた!
「これで両手は使えませんわね」
左右に二人、前に二人、後ろに一人……まったく見分けがつかない。
5人の美女に囲まれ、しなやかな手つきで体中を触られまくるウィル。
「ぐううぅぅ」
反撃しようにも両手の自由が無ければ何もできない。ルシェのうちの一人がウィルの股間にその美しい顔を寄せる。
そして唾液たっぷりの口で彼のペニスを包み込んだ!
「うああああぁぁ!!」
「私、フェラはけっこう得意なのですよ」
耳元で分身の一人がささやく。言うだけあって絶妙な舌使い、まるでリップス並みだ。
その間にもフェラチオに加えて、ヌルヌルした手のひらで全身をまさぐられる。
ルシェの手から出るローションは強力な媚薬効果があった。
「こっちも敏感にしてあげますわ」
背中に張り付いていたルシェが、そーっとアナルに指を伸ばしてきた。
ツプゥ……
(し、しま……ったあああ!)
クリクリと肛門をなぶられ、時折玉袋も刺激される。何度受けても慣れることのない妖しい刺激にウィルは悶絶した。
下半身に防御を集中していると、今度は真正面から熱いキスをされた。意識が軽く飛びそうになる熱いキス……
「うふふっ」
優越感に満ちた表情でウィルを見下すルシェ。分身を使ったオールレンジ攻撃は確実にウィルの精力を削り取ってゆく。
(このままじゃあと一分も持たない。どうする!?)
快感に身をさらしながらもウィルは冷静に相手を分析していた。
股間の刺激がさらに激しくなる。
ジュプジュプと音を立てながらのフェラチオを続けられ、背中を押さえられながら両手も自由が利かない。
「ん……?」
ここまできてウィルは重大な違和感に気づいた。もう一度すばやく確認してみる。
ルシェは本体と分身の5体……全部で6体いるはず。
しかし実際に攻撃しているのは5体だけだ。1体だけ観察しているルシェがどこかにいるはずだ。
それこそが他の5体をコントロールしているルシェ本人だと思った。
(本体はどこだ。どこにいる!?)
ウィルはルシェに感づかれないように本体を探した。
すると真正面で熱いキスをし続けているルシェの背後に参戦していないルシェを見つけた。
勝利を確信してか、こちらを見てニヤニヤしている。
そしてなぜか彼女だけは左右の目の色が微妙に違って見えた。
「君がルシェの本体だなっ」
その言葉を聞いて、左右の目の色が違うルシェが答える。
「正解ですわ。でも気づいたところで何か対策が打てるのかしら?」
「なにを……うああっ!!」
ルシェの分身たちの愛撫と拘束がさらにきつくなった。
ウィルは両手両足にまとわりつく分身たちの体をもう一度注意深く観察した。
本体との微妙な違いを探しだす。左右の目の色の違いだけでなく決定的な相違点を探した。
(み、みつけた!!)
分身たちは体の一部に小さなピアスをしていることに気づいた。
彼の右手を拘束しているルシェの分身はおへそに、左手を拘束している分身は右の耳たぶにひとつだけしていた。
「全員一気に片付けてやる!!」
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