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ずりゅっ・・・ズプププププ・・・・・・




「うああああっ、ひいいぃっ!!!」


悲鳴をあげたのはマルクだった。
リィナの両手を拘束していた力が緩む。
マルクは挿入したままの姿勢で脱力させられてしまった!


(な、なんだこの感触はっ・・・!?)


股間のほうに目をやると、リィナの尻尾がペニスに巻きついていた。
先端の部分はツンツンと玉袋周辺を刺激している。



「ふふっ、あなたの敏感なところリィナが当ててあげますぅ」


そういいながらリィナは腰のピストンと尻尾によるサポート技を同時に繰り出してきた!
マルクは脱力して思うように動けない!!


くにゅくにゅくにゅっ♪ くにゅくにゅくにゅっ♪ くにゅくにゅくにゅっ♪

くにゅくにゅくにゅっ♪ くにゅくにゅくにゅっ♪

くにゅくにゅくにゅっ♪


(まじでやばい・・・一気に・・・・・・イかされちゃう!!)


マルクは今更ながらリィナのテクニックに驚愕した。
敵に回したくはないと思っていたが、ここまでだったとは。
膣内は複雑にうねり、亀頭はもみくちゃにされながらねっとりと絡み付いてくる。

それに耐えるだけでも一苦労なのに、尻尾が耐久力を削り取ってくる・・・



「極上の膣と尻尾のハーモニー♪ あなたにプレゼントしますぅ〜」


くにゅくにゅくにゅっ♪

くにゅくにゅくにゅっ♪

くにゅくにゅくにゅっ♪


何度も繰り返されるリィナの魔技・・・


「くそっ、このままじゃ先にいっちゃう!!」


「クスッ、どうぞ先にイっちゃってください〜」


リィナの尻尾がふりふりとしなり、マルクの玉袋を愛撫した。
弓なりに背中をそらせて抵抗する!
しかし一気に膨らむ射精感にマルクは悶絶した!!




「ぐううっ!! そ、そうだ・・・リィナ、ひとつだけ・・・・・・・・・・・・」


リィナの膣テクニックに、マルクはもはや陥落寸前だった。
最終的に負けてしまう・・・呪縛されてしまうとしても、マルクにはリィナに伝えたいことがあった。
マルクは震えながらリィナの左耳にそっと顔を寄せた。



「命乞いですかぁ? いまさらそんなの許しませ・・・・・・」


「リィナ! リィナさん・・・僕は・・・僕はずっとあなたが好きでした。もう一度僕のことを思い出して下さいっ!・・・ぐああぁぁっ!!!」


極上の快感にさらされながらも口にしたマルクの言葉は本心だった。
戦いの中でマルクはリィナへの思いを再確認した。
そして嘘偽りない言葉をリィナの耳元で囁いた。



「えっ・・・えええっ!? うそッ・・・」


突然のマルクからの告白に、勝負を忘れてリィナは頬を赤く染めた。
それはきっとマルク自身の素直な言葉が、人間と淫魔の壁を越えてストレートに染み渡った結果なのだろう。




「そんなこといわれたら・・・リィナ、リィナ感じちゃいます!! ああっ、はああああぁぁ!!!!」


体の内部からあふれ出す快感にガクガク震えるリィナ。
戦いの終わりが近いことを感じ取ったマルクは、気力を振り絞ってリィナをバックで犯す体勢に移った。


ルシェがリィナに注入した淫気を除去するためには、淫気解放と精液注入を同時に行う必要がある。
そのためにリィナが行く直前に挿入しておく必要があった。
しかし・・・


「ふふふっ・・・・・・きゃはっ、演技でした〜〜〜」


今まで喘いでいたはずのリィナの表情が普通に戻っている!
マルクは愕然とした。
この上ない徒労感が彼を襲う。
いつもの彼ならここでおしまいである。
この後は無様にイかされるだけ・・・


「まだだ・・・まだまだっ!!」


しかし今日のマルクは違った。
瞳の奥に決意をみなぎらせて、再びリィナを抱きしめた。


(効いてないはずはないんだ。自分の力を信じろって、いつも師匠に言われてるんだ!!)


マルクはリィナの腰をがっしり掴むと、気を取り直して丁寧に愛撫を再開した。
ねっとりとした指使いで彼女の秘所をなぞる。



「そんなところをいくら責めたって・・・・・・えっ、何これ!!はあぁぁん♪」


急にリィナが腰をくねらせ始めた。
さっきのような演技ではない本気の悶え方・・・
やっと彼の指先はリィナのツボに届いたようだ。



「き、効いてる!? でも・・・くそっ、もう一押しか!!」


そこからのマルクはリィナの弱点であるクリトリスを必要に責め立てた。
彼女の体が先程よりも強く震えてきた。・・・絶頂が近い。
後はタイミングを合わせて同時に絶頂すれば、リィナの『解毒』は完了する!!






「すばらしい人間よ。あなたのその心意気に感動しましたわ!」


しばらく二人の戦いを静観していたルシェがパチンと指を鳴らす。




「えっ・・・はぁん!? マ、マルクくん!! なんでっ・・・あああぁぁっ!!」


突然リィナの意識が戻った!
ルシェの合図とともに、リィナの心を縛っていた淫気が全て消滅したのだ。



「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・! なっ・・・・・・リィナさん、元に戻った!?」


リィナの声色が変わったことで、マルクは責め手を緩めた。
しかしすでに極限まで高められていたリィナの性感は、絶頂への階段を下りることはなかった。



「だめっ、イっちゃううううううううう!!!」


マルクの腕の中でビクビクと震えるリィナ。
もはや耐えようもなかった・・・イく直前で意識を強引に引き戻されたことで、快楽への渇望が一気に膨れ上がる。



「ああああぁ・・・・・・」


リィナはイってしまった!
それと同時に始まる淫体の消滅・・・




「リィナさん! リィナ!! 消えちゃだめだ!! 待ってくれ・・・間に合ってくれ!!」


マルクがあわててリィナの中に射精する。
しかしすでに手遅れだった。
同時絶頂という条件を満たす前に、リィナが先に達してしまったからだ。
その様子をルシェは笑い声をかみ殺して眺めていた・・・




快感と共に薄れ行く意識をつなぎとめて、リィナはマルクに微笑んだ。



「マルクくん、ありがとう・・・リィナを助けに来てくれたんだよね?」


正気を取り戻したリィナは自分の状況を把握した。
ぼんやりと消え始めるリィナを見ながら、マルクの目からは自然に涙があふれる。



「それなのにごめんね。私、マルク君を辛い目にあわせちゃった・・・」


黙って首を横に振るマルク。
自分の涙で彼女のことがよく見えない。
大好きだったリィナを自分が消してしまうことになるなんて考えてもいなかった。


「私のためにここまできてくれたこと、本当に嬉しいよ・・・だから・・・」


リィナはマルクの頬に手のひらを寄せる。
・・・が、すでに彼女の腕は透き通り始めていた。



「マルクくん、私が消えても悲しまないで・・・新しい・・・うぅん、もっともっと強くなってね」


苦しそうに微笑むリィナを見ていて、マルクの目からは涙が溢れ出す。


「最後に言わせて・・・リィナはマルク君のこと、好きだったよ・・・・・・」


その言葉を最後に、リィナは光の渦の中に消えていった。




「あら・・・残酷ですのね。せっかく彼女を『元に戻して』あげたというのにイかせてしまうなんて。」


呆然とするマルクの背中に声をかけるルシェ。
さらに溜息をひとつついてから続ける。


「でも、リィナもあっけない最後でしたわね。スライムバスターの弟子とはいえ、こんな坊やに葬られてしまうなんて・・・」


マルクの背中の震えが止まった。
彼はゆっくりと体を起こすと、少し腫れた目でルシェをまっすぐに見据えた!



「うるさい!リィナのことを悪く言うな!! お前は・・・僕が倒す!!」


マルクはリィナとの激戦の後で震える体を起こして、ルシェに向かい合った!!




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