Princess of Moonburg(DQ2) 1-6
「いらっしゃいませハーゴン様」
闇の中から現れた偉大な邪神官ハーゴン様に私は恭しく一礼する。
どうして今まで私はこのお方の偉大さがわからなかったのだろう。
どうして私はこの方に逆らい続けたりしたのだろう。
うふふふ・・・
その原因はわかっているわ。
あの勇者とか言う男のせい。
あの男が私の心をゆがめていたのよ。
でももうだまされない。
私の心は完全に冷え切ったわ。
ああ・・・ハーゴン様・・・
私がおろかでした。
「クククク・・・どうやら完全に闇に染まったようだな。ムーンブルクの王女ナナよ。いや、あくましんかんナナよ」
あくましんかんナナ・・・
ああ・・・
うれしいわ。
そうよ・・・
私はもうムーンブルクの王女なんかじゃないわ。
あくましんかんナナよ。
ハーゴン様にお仕えするあくましんかんなのよ。
「はい、ハーゴン様。私はあくましんかんナナです。どうぞ、何なりとご命令を」
私はハーゴン様の元にひざまずく。
この方の偉大さに触れられるのはとてもうれしい。
この方のためなら何でもできるわ。
「あくましんかんナナよ。マスクを持ってくるがいい」
「はい。ハーゴン様」
私はハーゴン様より与えられた宝箱の中から、最後に残ったマスクを取り出し、ハーゴン様に手渡した。
「このマスクをつけ身も心もあくましんかんとなるが良い。そして、我がしもべとして永遠に仕えるのだ」
「ああ・・・うれしいです。私はあくましんかんナナとして、ハーゴン様に永遠にお仕えいたします」
私はハーゴン様にひざまずき、顔を上げて目を閉じた。
赤い丸い文様と横一筋の黒いラインの入ったマスクがハーゴン様の手でかぶせられる。
私の中に力がみなぎり、私はあくましんかんとして完成した。
「クククク・・・ナナよ。間もなくへもへもとトンヌラがこの神殿にまでたどり着こう。そのときはお前が相手をしてやるのだ。いいな」
「かしこまりましたハーゴン様。おろかな人間どもなどこのあくましんかんナナのイオナズンで消し炭に変えてご覧に入れますわ。うふふふふ・・・」
私はハーゴン様に逆らう愚か者どもを始末できる喜びに打ち震え、神殿にやってくるのを楽しみに待ち構えるのだった。
END
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