ライバル参上
地獄の拷問脱出の翌日、3人は元の下水道に戻っていた。そこにはつかの間の平穏があった…。一方、フィリピン闇組織は大騒ぎになっていた。テレサが消えた。
どうやら韓信を追うため一匹狼となったようだ。
組織の威信をかけて、韓信の仲間を捕らえたいが、男達はみんなそれを嫌がった。
韓信は男に厳しい。首をはねられる…
困り果てた組織は、シンガポール支部からよう子を呼ぶ事にした。
よう子。本名よう子マキシード。
フランス人と日本人のハーフ。射撃と剣術が得意。
剣の流派は(韓信と同じ)御嶽新陰流。
ショートカットで巨乳。そのよう子がマニラに着いた。
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メーティスは買い出しに町に出ていた。肩には槍を担いでいた。
この槍は韓信がプレゼントした物で、 本田忠勝が持っていたの同じ槍であった。
名を蜻蛉切りと言う。
突然、7、8人の男が飛び出して来てナイフを持ってメーティスに襲いかかった。
メーティスが蜻蛉切りを一振りすると、3人の男が薙ぎ倒された。
後ずさりする男達の後ろからよう子が出てきて刀を抜いた。
刀の名は和泉守兼定。
メーティスが胸を揺らしながら槍で突く。
よう子はそれを胸を揺らしながら避ける。
揺れは互角だ。
よう子が反撃に転じる。
メーティスの槍を払い落とし、首筋に刀を当てた。
よう子が言った。「連れて行きなさい」
男達はメーティスを車に押し込み連れ去った。
韓信はメーティスの帰りが遅いので、心配になって探しに来ていた。
路地の隅に蜻蛉切りが刺さっているのを発見した…