思惑

 

「そのまま(全裸)でウノ続けよう」

こう言われて続ける奴がどこにいる?ここにいた。

蜘蛛の襲撃から2時間が経過した現在、メーティスは全裸でウノを続けていた。

シータは考えていた。

(この2人の思考にはついていけない。私の初期ポジションはどこにいったの?

ドリー軍曹、早く戻って来て!そして組み替えして!)

韓信も考えていた。

(そういえば、最近、殺しとウノ三昧で明日香捜索してないな。明日から始めるかな。

それにしても、カードを切るたびにメーティスの乳房が揺れて気が散るな…)

メーティスもまた考えていた。

(私は私の長所をいかし、ただ与えられた役割をこなすのみ…)

そんな3人の背後に、黒焦げの蜘蛛が現れた。

蜘蛛が叫ぶ「韓信、勝負だ〜」

韓信が相手しようとするとメーティスが手で制止して一歩前に出た。

全裸の女と黒焦げの男の戦いが始まろうとしていた……

 

 

 

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