BF選手権 第四会場 一回戦
王宮の南西に位置する第二会場では予想外の事態が起こっていた。
「な、なんであなたが・・・!」
驚きの声を発しているのは人間界からの選手だった。
彼は「速討ちのミィ」と呼ばれるAクラス退魔師である。
その異名は、彼と対峙した淫魔があっという間に昇天させられるところから来ているのだが。
「あら、私じゃ不満みたいね。ミィくん。」
対する淫魔はムッとしていた。
赤みがかったブラウンの髪がふわりと揺れた。
7頭身近い均整の取れたボディと、相手の情欲を掻き立てる眼光。
赤いタンクトップの戦闘服と、相手の四肢を拘束する魔力を持った腕輪。
彼女の名前はライム。
昨年度の準優勝者である。
「いえいえいえいえいえいえ、不満なんて!
ただ、なんでシードじゃないのかなぁって・・・」
「ああ、それは・・・昨日の夜、ミマール王にお願いしたの。『ミィくんとBFさせてください』ってね。」
「そんなの嘘だあああぁぁぁっ!!」
取り乱すミィに向かって、ライムは小さく舌を出す。
「フフッ、もちろん う・そ・よ」
そして無情にも試合開始のベルが鳴り響いた。
「あっ! あれ?」
「リップスのライムがいる!」
「対戦相手は誰だ? おお、『はやうち』だ!こりゃ見ものだぞ」
ざわざわ
今回は参加しないはずだったライムの姿を見た観客たちがどんどん集まってくる。
いきなり注目のカードのひとつになってしまった。
「ギャラリーは多ければ多いほどいいわ」
「さ、さすがの人気ですね・・・」
ミィにしてみてもいきなりの対戦相手変更にとまどっていたが、自分の力をみんなに見てもらうには都合がいい。
ここでライムに勝つことができれば今後の仕事も増えること間違いない。
(先手必勝!!)
気持ちを切り替えた彼は、まだ身構えてないライムの背後に回りこんだ!
ギャラリーから小さく上がる歓声。
「なかなか切れのある動きをするね。んんっ!」
ライムの目の前で残像が出来るほどの鋭いサイドステップ。
そこからの回り込みで、ミィは先制攻撃に出た。
ちゅっ、プチュ・・・
ライムを背中から抱きしめ、左手を握りながらの立ち技。
相手の首をひねりつつ、ミィは舌先をライムの口にねじ込んだ!
彼女の甘い淫気をいっぱいに感じながら慎重に責め始める。
(よし!いい感じ・・・僕だってキスには自信があるんだ!)
ライムも特に抵抗してこない。うっとりしている様子だ。
ミィは彼女の左手を拘束したままで、右手で形の整ったバストをもてあそび始めた。
ぷりゅん・・・
(す、すごい。感触がとんでもなくいい!!)
服の上から見た印象よりも豊かなバストが彼の右手の中で弾けた。
その手触りに酔わないように気を引き締めつつ、それを優しく何度も揉み続ける。
傍目に見ていてもミィのキスや指先の動きはハイレベルなものに見えた。
「はぁんっ」
丁寧なバスト責めにとうとう声を上げるライム。
さすがに「速討ち」の名は伊達じゃない。
即効性のあるすばらしい愛撫。
(効いてる!?よ、よしっ)
確実な手ごたえを返す胸の弾力とライムの嬌声にミィは気を良くして責め続けた。
立ったままの攻防。
背後からのキスと胸揉みは地味にライムの耐久力を削っていく。
長いキスの途中で、ライムの右手がミィのほほに触れた。
そして指先が彼の耳の位置を探り、人差し指が耳穴にツプッと突き刺された!
(ふあっ!?)
ライムの口内でうごめく ミィの舌先が一瞬だけ止まる。
「んふふっ」
さらに突き刺した指先以外で彼の耳を愛撫するライム。
指先からはスライムのローションが薄くにじんでいる。
ニュルニュルとした妖しい刺激がミィの耳から離れない!!
(耳をなでられただけなのに、体の中から愛撫されているような・・・)
ここでミィはいったんライムを開放して距離を置けばよかった。
だが、せっかくの好期を逃さないことで精一杯の彼にはその勇気はなかった。
トロトロトロ…
ライムは人差し指の先からローションを耳の中に少しずつ流し込んだ。
流し込まれた淫らな「しずく」は、ゆっくりと震えながらミィをくすぐり始めた!
「ひゃああああぁぁ!!!」
ミィの耳の中が突然ゾワゾワし始めた。
不慣れな刺激は容易に隙を作り出す。
ちゅぽっ・・・
むさぼりあうようなキスがとまり、唇が離れる。
「いい責めね。でも、そんなに不用意に私のエリアに入っちゃだめよ。」
振り向いたライムがにっこりと微笑んだ。
ミィは右耳の違和感を振り払おうと必死だが、ざわめきはどんどん大きくなる。
当然である。「ライムのしずく」はゆっくりと確実に彼の鼓膜に近づいているのだから。
「それにしてもいきなりこんなに熱いキスをしてくれるなんて。」
目の前で微笑む敵と自分の体内の違和感…先制攻撃の優位などすでにない。
力が入らなくなったミィは、とうとう両膝を地に着いてしまった。
「だ、誰か止めてぇ!」
「フフッ」
余裕たっぷりにライムは彼に近づき、そのあごをクイッと持ち上げた。
整ったライムの顔がゆっくりと近づき、軽く息を吹きかけるとミィの視界が桃色に染まった。
「あっ…」
右ほほの辺りを押さえていたミィの腕がダランと脱力した。
ミィはライムと視線をそらすことができない!
「さっきのキス、御礼をしなくっちゃね。」
今度はライムからのキス。
上品な指先が彼のほほを挟み込み、逃げられないように固定する。
「んー!んんっ…」
彼の責めを受け続けていただけのさっきとはぜんぜん違う舌の動き。
(こんなキスされたら…ふあっ、何も考えられ…)
キスされた刺激が体の中を駆け巡り、股間にどんどん積もってゆく。
もしも手コキをしながらのキスだったら、今頃ミィは昇天していただろう。
ほぼ真上から彼の頭部を拘束し、唇をむさぼり続けるライム。
力なく垂れ下がるミィの手のひらが必死に抵抗しようとしている。
(逃がさないわ。イっちゃいなさい。)
甘いキスにおぼれた獲物を見ながら、そーっとライムは左足を動かした。
彼女のほっそりとした足先が、ふるふると悶えている彼のペニスをチョンチョンと刺激した。
「ふっ、ぐっ、んんっ!!!!!!!!」
ほんの少しの外部からの刺激がさざなみのようにミィの体に広がり、内部で反発しあう。
そして積み重なった快感がとうとう彼の意思では抑えられなくなった。
どぴゅっ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…
直接的な刺激をほとんど受けないまま、じわりじわりとペニスから射精させられてしまう。
まるで夢精にも似た甘美で長い刺激が彼の体を蝕んでいく。
(もっとゆっくり狂いなさい。くすっ)
服を着たままで始まったBFである。外見では彼の射精はわかりにくい。
しかし観客には圧倒的な舌技でねじ伏せられたミィがガクガク震えながら射精地獄に落とされたことは目に見て取れた。
中には股間を抑えている観客もいた。
どぴゅっ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ、ぴゅ…ぴゅっ
「うぶぅっ!うっ、はぁっ、んんんんんー!!!!」
ゆっくりと長く続く快感。
精が漏れるたびに、声にならないあえぎ声がミィの口から漏れる。
ライムは震える彼を優しく抱き続けた。
快感に犯され、じんわりと生殺しのように射精させられている間も唇はふさがれたままである。
ミィは声を出すこともできないまま、ライムのキスの海にゆっくりと沈んでいった。
それから30分くらいたった。
ふいにライムがレフェリーを手招きした。
「ようやく堕ちたみたい。」
徹底的に搾り取られたミィの幸せそうな顔を見て、レフェリーがライムの勝利を宣言した。
ワアアアアァッと沸きあがるギャラリー。
勝利した後のこの歓声、高揚感がたまらない。
この感覚を味わうためにライムは再びBF選手権に参加したのだ。
「私にキス勝負を挑むには、ちょっと修行不足かしら?ふふっ」
飛び入り参加したライムではあったが、前年度のファイナリストとしての格の違いを緒戦から見せ付けたのだった。
× ミィ「はやうち」 VS ライム ◎
もどる つづく
画像掲示板レンタル |アダルト無料ホームページ |