ようやく始まったミマール王主催のBFグランプリ。
総勢130人あまりの淫魔と人間とがその淫らな技を競い合う祭典。
会場内は、人間ならばハンター協会認定Aクラス以上、淫魔ならば中ボス(大淫魔)クラスが普通に歩いている。
ここで行われる全ての試合を網羅することは不可能だが、いくつかの試合状況をかいつまんでお届けしよう。
BF選手権 第二会場 一回戦
まずは王宮の北東に位置する第二会場から。
この冬、A級に昇格したばかりのハンター、トケィは戸惑っていた。
目の前にはまるで小枝のように細身の淫魔が立っている。
(口淫魔のカシユ・・・か。)
名前だけなら聞いたことはある。
あまりにも童顔で、あまりにも華奢な肢体。
しかしそれ以外に彼女のデータが少ないことから、その危険度はかなり高いといえる。
レフェリーの注意事項も上の空で、トケィはカシユを観察していた。
前髪パッツンでロングヘア。
肌は雪のように白い。
(やばいな・・・)
今のところ激しい淫気も感じない。
特につかみ所のないカシユを見ているとなぜか焦燥感に駆られる。
それは彼の戦闘経験の少なさのせいだけではなかった。
カシユの胸は・・・ほぼぺったんこである。
しかしトケィの身体は敏感に危機を察知していた。
(今のうちに弱点を探せ。全身全霊で相手の・・・ん?)
ふいにカシユの腕がそーっと伸びてきた。
戦う前の握手か。
音を立てて払いのけてやろうと思ったトケィの右手が止まった。
カシユは手のひらを上に向けていた。
「これは・・・!?」
その小さな手のひらの上には緑に輝く石が乗せられていた。
(こ、これは一度死んでも生き返れるアイテム「命の石」じゃねえか! 俺を舐めてるのか)
瞬間的にカーッとなり、小さな敵をにらむ。
しかしそれも気にせず彼の手のひらをキュッと握って石を手渡すカシユ。
「では、BFはじめっ!」
カシユが怒りに震えるトケィから一歩下がったとたん、レフェリーの手があがった。
戦闘開始である。
(・・・こっそり秘密をあげるわ)
不適な微笑みを浮かべるカシユを、トケィ猛然と押し倒した!
当然のように二人同時にマットに倒れこむ。
「マウントとったぜ! イかせてやる」
トケィは小さなカシユに馬乗りになって、カシユの両手を頭の上で交差させた。
身動きの出来ない敵を衣服の上から愛撫し始めた。
「はぁっ・・・」
カシユがきゅっと目を瞑り、切ない声を上げる。
なりたてとはいえ、A級ハンターの愛撫である。効かないわけがない。
しばらくの間トケィは残酷なまでにねちっこく服の上から愛撫を続けた。
「もう病みつきか、カシユ!」
「ずっと好きにしていいのよ」
「言われなくてもやらせてもらうぜ!!」
ブチブチブチッ・・・
いくつかのボタンが吹っ飛んでしまったが気にもしない。
フリル付きのワンピースを荒々しく脱がせると、はだけた服の奥に予想通りの華奢な身体が見えた。
すうっ…
(うっ?)
トケイの鼻腔に何かの香りがした。
続いて一瞬立ちくらみのような感覚に襲われた。
(なんだぁ・・・・・・?)
パァン!!!!
BFの最中、一瞬でも気をそらした自分を叱るようにトケィは自分に平手打ちをした。
手加減があるとはいえ、打った場所が焼けるように頬が熱い。
もう迷いはない。
香りもたちくらみも気のせいだ。
精神の荒ぶったトケィはそれを無視したが、不快なものではなかった。
「な、なにっ」
マウントが外され、カシユが正面に立っている。
トケィも立ち上がっていた。
何かがおかしい・・・!?
「きっとキミも気に入るよ」
「なんだと?カシユ、なにをした!!」
トケィの目の前には桃色の花畑が広がっていた。
たった一瞬。
自らに喝を入れただけの時間で、カシユは何かをしたらしい。
「これはいったいどうい・・・うはぁぁっ!?」
あっという間に自分の間合いに入られていた!
しかもカシユの細い指が乳首を弄り回している!!
ゆっくりゆっくりと円を描く指から目が離せない。
「感じたっていいじゃないの」
しかも感じ方がおかしい。
ほんの少し触られただけでこんなに感じるはずもないのに・・・感じてる!?
「俺に何をした、カシユ、あひぃっ」
知らぬ間にそそり立ったペニスを丁寧に手コキされていた。
今度はコマ送りのようにゆっくりと・・・トケィの目にははっきり見えるのに振り払うことももがくことも出来ない!
小さなカシユの身体がまるで分身をしているかのようにすばやく動き回って捕らえられない。
快感でトケィの膝がカクッと折れた。
まったく身動きも出来ず愛撫されまくっている現実。
これがやつの書いたシナリオなのか。しかもまだその先が見えない。
カシユを捕まえるために伸ばしたトケィの指先がわなわな震えている。
(うふっ、まだあきらめないで)
もはや射精寸前のペニスをなで上げながら、カシユは囁いた。
それほど刺激的な言葉ではないが、トケィの闘志を再び燃え上がらせた。
「まだ、まだだぁ!!」
トケィは思い切って体勢を立て直そうと立ち上がった。
しかし・・・彼は天井を見つめていた。
「ほらステキ♪」
その視界にカシユの顔が入り込んできた。
「な、なんで!?」
トケィはもう訳がわからなかった。
立ち上がったのに寝ている。
かわしたはずなのに食らっている。
これがカシユの能力なのか・・・!?
しかし手探りで相手と戦うトケィにも少しわかる気がしてきた。
(こ、こいつの能力は、きっと・・・くそ、勝てねえ)
やわらかい手がトケィの亀頭を握り締める!
さらにカシユの小さな顔がトケィにゆっくり接近する!!
「このタイミング、ずるいでしょ?」
チュッ チュッ チュッ♪
「あうっ、ぐああああああ!!!!!」
どぴゅどぴゅどぴゅぴゅぴゅぴゅ〜〜〜〜〜〜〜
白い飛沫が上がり、勝負が決した。
圧倒的な快感の中でトケィはカシユの呟きを聞いた。
「私の能力『ラブ・ザ・ワールド』があれば優勝できるかしら?」
「くそ・・・てめぇ、やはり時間を止めてたのか・・・・・・きたねぇ・・・」
パシュッ・・・!
ガクンと気絶するトケィの手元で「命の石」が砕け散った。
カシユはトケィを一瞥すると、にっこりとした表情で控え室へと消えていった。
× トケィ VS カシユ ◎
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