「うああー!!」
正上位で激しくぶつかり合う二人。
「きゃはっ」
ほんの少しだけツボを外して大打撃を避けるリィナ。
ロクイチとリィナのバトルは熾烈を極めた。
(さすがは隊長さんだ・・・)
マルクはリィナ相手に奮闘するロクイチの動きに感心した。
タフネス、パワー、テクニック全てにおいてハイレベルな攻防。
リィナもおそらく本気モードだろう。
先ほどとは息の切れ方が比較にならない。
これはしばらく決着がつきそうにない。
ミマール氏も目を細めて戦いの行方を見守っている。
「はぁ、はぁ、さすが守備隊長さんですね」
息を切らせながらも自分に有利なポジションをキープしようとするリィナ。
さらにその動きを先読みしてカウンターを放つロクイチ。
「あっ、感じちゃいますぅー!!!」
「・・・まだまだイクわけにはゆかぬ」
お互いに決定打を与えることのないまま、しばらくの時間が過ぎた。
「両者ここまで!」
ミマール氏が戦いの中断を指示した。
戦っている二人の動きが止まる。
「リィナ殿、ロクイチ、共に譲らぬ見事なBFであった!」
「こらー、おじゃるー!またジャマしたー!!」
「うぐっ、そういうでない。リィナ殿の力量、とくと見極めましたぞ。」
ひげを撫でながらミマール氏は苦笑いした。
そしてクルリと身を翻してマルクのほうを向いた。
「次はマルク殿の番です。うちの副隊長はなかなか手ごわいでおじゃるよー!」
ロクイチとリィナに衣服を渡し終えたリリリン副隊長がこちらを向いた。
優しい目をしているがクールな雰囲気の彼女がどういったBFをするのか。
マルクには見当がつかなかった。
カチャカチャと装備をはずし、あらわになったリリリンの肢体にマルクは息を呑んだ。
「服・・・早く脱いで」
チラリと少し控えめな視線をマルクに送るリリリン。
おだやかなその声でマルクは我に返った。
ほんの少しの時間だが目の前の少女リリリンの艶やかな身体に心を奪われてしまった。
真っ白な陶器のような肉体がマルクの目の前にさらされる。
予想していた通り巨乳ではないが美しいバストライン。
少し頬を赤くして恥らうリリリンを見て、マルクは不思議な気持ちになった。
(な、なんだか・・・この人すごく色っぽいぞ)
リリリンは男を誘うような特別な仕草をしていない。
しかし確実にマルクの男としての本能に訴えかける何かを発している!
「手伝う・・・」
マルクに身を寄せるかのように寄り添い、リリリンが彼の服に手をかけた。
ゆっくりと脱がされる過程でも軽く感じさせられてしまうマルク。
「い、いいですっ」
彼女の手を払いのけようとして、逆にふんわりと手を握られてしまう。
しっとりとした質感がマルクの興奮をさらに高める!
「遠慮しないで。」
「うあっ、ああぁぁ!!」
「早く暖めてほしいな・・・」
この手は振り払わないとまずいことになる。
しかし目の前の華奢なリリリンをマルクは押しのけることはしなかった。
無言で思わず身を任せてしまう・・・
「そう、そのまま大人しくしてて」
ほんの少しリリリンが微笑んだ。
抱きしめようものなら自分の腕の中にすっぽりと収まりそうな彼女に、マルクは逆らえなかった。
カチャカチャ・・・パサッ
とうとうマルクは全裸にさせられてしまった!
リリリンは相変わらず優しい視線で彼の目を見つめている。
(は、恥ずかしい・・・!なんでだ!?)
まったく手を触れられていないのに、すでにマルクのペニスはかなり硬くなっていた。
リリリンの視線がゆっくりと舐めまわすように下りてゆく。
マルクの瞳から唇、耳から喉、鎖骨から胸板、乳首からおへそ・・・確実に彼女の目で犯されている!?
「はっ、ああっ、くそっ・・・」
そしてリリリンはその瞳にペニスを映した瞬間に、そっと彼のペニスを両手で包み込んだ!
彼女の細い指先がサラサラと這い回る。
「やだ・・・もうこんなに硬いよ。マルク」
リリリンが初めてマルクの名を呼んだ。
さらに息がかかるほどの距離でチラリと上目遣いを送る。
たったそれだけで彼はイく直前まで高められてしまった!
「んああっ!!」
大きく身体を弾ませるマルク。
リリリンの手はほんの少し触れている程度なのに、マルクにとっては数十分愛撫された後のように腰全体が甘くしびれてしまった!!
「あなたの弱いところ、私に教えて?」
リリリンはペニスに添えた指先を少しずつ震えさせた。
透明なマルクの我慢を少しずつ指先で広げてゆく。
「そんなの教えられるわけない・・・はあぁぁっ!」
細いリリリンの腰がマルクに密着する。
そそり立ったペニスが二人の間に包まれる。
しっとりと湿った指先がマルクの背中を這い回り、優しい愛撫を与えながら弱点をサーチしてくる!
「私あんまり胸は大きくないけど、身体の線はキレイだってみんな言ってくれるの・・・」
マルクはその言葉に黙ってうなずいた。
「マルクくん!どうしちゃったのー!!」
傍目には完全にリリリンのペースでBFが進んでいた。
リィナはこらえきれず大声でマルクに檄を飛ばしたが、彼の目はうつろなままリリリンを見つめているだけ。
「まったく不思議じゃろ?」
ミマール氏がリィナの脇で囁いた。
マルクに無視されたことでリィナの鼻息はとても荒い。
「わしもロクイチも始めはあんな感じだった。リリリンは生まれもって男を恥ずかしくさせる能力を持っているのじゃ。」
「恥ずかしくって、どーゆーことぉ?」
リィナはプンプンしながら聞き返した。
「魅惑能力と言い換えてもいい。リリリンは基本的に男性恐怖症なんじゃよ。」
「男の人が嫌いなんてリィナ信じられなーい!じゃあなんでBF強いのよっ、おじゃる!!」
「うぐっ・・・理屈はわからんが、きっとマルク殿の目にはリリリンは無垢な少女に映っていると思うぞ?」
ミマール氏は再び視線をBFしている二人に戻す。
リリリンがゆっくりとした手つきでマルクのペニスをしごいている。
受け手のマルクは膝をガクガクさせながらその刺激に耐えている!
「マルクくん・・・」
「リィナ殿のように自分の意思で自在に引き出せる能力ではないがの。リリリンと初体験するBF相手は9割方その甘い雰囲気に呑まれる。」
不安そうな目でバトルを見守るリィナの背中を優しく叩くミマール氏。
リリリンが淫魔と戦うときも同じ効果が現れるので、相対した敵はことごとく無力化されてイかされるらしい。
淫魔と人間の戦いは一度きりが基本なので、一度イったら消滅してしまう淫魔にはリリリンの魅惑攻撃に耐性が出来ることはない。
「リリリンにしてみれば初めての相手に緊張しているだけなのだが、逆にその緊張感が男を魅惑するスパイスになっているのじゃ。」
「それじゃあ、リリリリンは無敵じゃないー!」
「そうじゃの。だからわしはマルク殿がリリリンに負けても責める気はない。問題はその後、闘志を保っているかどうかじゃ。」
勝負は立ち技から寝技に移ろうとしていた。
リリリンはマルクが魅了状態であることを確かめると、優しくベッドに横たえた。
「だめだよっ、マルクくん! 目覚めてー!! 負けちゃうよぉ!!」
「リリリン戦の後でも戦う気力があるなら合格。そうでなければお帰りいただく。」
リングサイドで檄を飛ばすリィナの声が、マルクにはとても遠くに感じていた・・・
もどる つづく
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