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隣に座った奈緒は、俺の部屋をキョロキョロと見ていた。
いくら久しぶりとはいえ、そんなに変わったところなどないのに。

奈緒が部屋の中に興味津々なのと同じくらい俺は奈緒に見とれていた。
小さく整った耳には控えめにイヤリングがくっついていた。
本当に最近の女の子はおしゃれだな・・・とおもう。
ふと指先を見ると、透明なマニキュアがされていた。
視線を下に移すとほっそりとした太ももが目に入った。
Tシャツの隙間からブラの肩紐が見えた。

ピクッ、と俺の股間が反応しそうになった。
・・・やばい、本当にやばい。急に緊張してきた。
俺の記憶と照合しないほど奈緒は可愛くなっている。
奈緒はもちろん俺のことを異性として感じていないだろうから問題ないけど、俺のほうがヤバイ。
知らないうちに今年一番緊張している俺・・・
気を紛らわせるかのように立ち上がる。

「ほら、飲めよ。」




「わぁ、ありがとー♪」

部屋にある小さい冷蔵庫からペットボトルのジュースを奈緒に手渡す。
もしかしたら硬いかもしれないので少しだけ栓を緩めてやる。
奈緒の手元でプシュッ、という音がした。
遠慮なくペットボトルのジュースを飲み始める奈緒。

「ねえ、タカヒロー。もうすぐ学校はじまっちゃうよぉー・・・」

奈緒はめんどくさそうに俺にグチってきた。
その様子に思わず俺は吹き出してしまった。
社会人のほうが数倍めんどくさいのに。俺も学生に戻りたいよ。
隣で頬を膨らませているこいつはやっぱり子供だな、と思いつつ奈緒の頭をナデナデする。

「あー!今あたしのこと、子ども扱いした!!」

・・・こういうところだけ敏感なのね。
俺はますます笑いながら奈緒との会話を楽しんだ。
他愛ない会話が俺の中の緊張感を解きほぐしていく。

「今年に入ってから急に背が伸びたんだよ。お母さんもビックリしてた!」

俺もビックリしてますよ。

「あと、クラスの男子から急にコクられるようになった!」

それはなんとなくわかる気がする。
客観的に見てもお前、なかなか可愛いと思うぞ?
もちろん面と向かってそんな褒め言葉はいわないけど。

「友達の女の子と歩いてても『カノジョ、女子大生?』とか聞かれるの! もうイヤになっちゃう・・・」

イヤなのか?
その時期の女の子は大人っぽく見られたいんじゃないのか・・・
女心はわからん。

「あとね、クラスの男子が体育の時間に女子が着替えしてると覗いてくるの!超ムカツク!!」

男を代表して謝る。ごめんなさい。
しかし許してやって欲しい。男子達も興味あるんだよ、きっと。
それに大人になっても男なんてそういう悲しい生き物だからな・・・

「・・・でもタカヒロには見てほしいなぁ。」

そうそう、ちょうど俺も奈緒の体を見たいと思って・・・えっ?
奈緒はチラッとこちらを向いて小さく笑った。

「さっき、あたしの体を見てたよね?」




・・・その質問にはお答えできかねます。
いきなり奈緒が俺の正面からガバッとまたがってきた!!

「こ、こらっ・・・どけ・・・・・・」

言葉では一応拒否するが、奈緒を跳ね除けられない自分がいる。
下半身に奈緒の柔らかい太ももを感じながら股間がどんどん硬くなっていくのを感じた。
奈緒は俺にまっすぐ向き合うように肩に手を置いてフフッと笑った。
そして俺の耳元にその小さな口を寄せて、囁いた。

「お兄ちゃん・・・・・・エッチしよ?」


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