そして数分後 ――
「はぷっ、ピチュ…んちゅぅ…ちょっと休憩しよっか?」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…危なかった!」
「なっさけないなぁ、兄貴」
「ううう、うるさい!」
目いっぱいの強がりを口にした後、俺は妹の肩に手をかけてしまった。
今夜は何だか昨夜よりも感じやすくなってる。
なぜだ。
あっ!…昼間の寸止めのせいかも。
「かりんにずいぶん鍛えてもらったんじゃない?」
「そうかな…?」
口元をタオルで拭きながら柚子が言う。
「言わなくてもわかってると思うけど、あの娘は兄貴のこと好きみたいよ?」
「な、なにいっ!?」
「勘違いすんな。モテ顔じゃないからっ!」
その一言は余計だぞ、妹よ。
でも…ちょっとうれしいな。あんな可愛い子が俺のことを好きだなんて。
「兄貴、なんか花鈴のエロい妄想してない?」
「はっ…」
ボンヤリしてた俺の足元に柚子はゆっくりとしゃがみこんできた。
そしてペニスの硬さを再度指で確かめるように何度かシコシコとしごいてきた。
「あううぅ……くぅっ…!」
うまい…こいつの指の動き、どんどんうまくなってる。
触れていた指先をそっとペニスから離して、柚子は立ち上がった。
「今からあたしが目いっぱい兄貴の体を触ってあげる」
そういいながら俺に抱きついてくる。
さらにベッドの上に俺を押し倒して、馬乗りになってきた。
「ゆ、柚子…?」
「感じやすいところだけじゃなくて、隅から隅まで全部触っちゃう」
少し怯えている俺の首筋に、ツツーっと指を這わせてきた。
爪の先が鎖骨の辺りをコリコリとくすぐってくる。
「兄貴は声出したらだめだよ?」
「そんなこ……! あ、ああひいっ」
「自分が感じるところは相手も感じると思って。それと…」
ぐいっ!
柚子は俺の片足を肩に担いだ。
「あたしのこと、夏蜜さんだと思って」
あの清楚なカンペキ美少女・夏蜜さんがこんな淫らな振る舞いをするわけがない。
そう思いつつも彼女のことを考えて体は素直に反応してしまう。
夏蜜さんの手が指がこの身体に触れたら、俺はどうなってしまうのだろう?
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