しゅるるっ……ばさっ…
暗闇に響く衣擦れの音。
「沙織様、ここから先は無礼講ということでいいよな?」
未だ息を切らせている俺の脇で沙織の影たちが着物を全て脱ぎ去っていた。
予想通りに美しい形を主張する右京の胸元と、予想以上に美しい線を描く左京の腰や美脚に見とれてしまう。
「ふふっ、そんなに見つめられると照れますわ」
俺の視線を感じた右京の言葉を聞いて、咄嗟に目をそらす俺。
目の前の敵に見とれてしまうなんて屈辱的だ。
その右京より先に、長い手足を俺の体に巻きつけるように左京が擦り寄ってきた。
そして沙織の声…
「いいわよ、左京…彼を可愛がってあげて」
完全に俺を見下したような沙織の口ぶり。
しかし俺は初めの頃のように沙織に対して軽口を叩くことも出来ない。
体力の消耗以上に、性技によって打ちのめされた劣等感が俺の胸の中で渦巻いていた。
(こ、こいつら…おれを慰め物にする気か…)
ぎりぎりと歯軋りをしながら、俺は女に劣る自分の力の無さを責めた。
「ははっ、お許しが出たよ」
嬉しそうに笑う左京の声…相変わらず俺はさっきまでの余韻のせいで体が自由に動かない。
その様子を見てさらに俺を精神的に追い詰めてくる左京の嘲笑。
「逃げることも出来なくなったか。それとも逃げたくなくなるほど快感に犯されてきたのか…」
悔しさで真っ赤に染まったであろう顔を下に向ける俺だったが、もはや左京たちのいう通りなのかもしれない。
俺にもわからないのだ。
このままここから逃げ切ることを優先するべきか、こいつらに付き従った振りをしていつか逃げ出す方が得策なのか。
今までの流れからして前者の選択は不可能だ。
それよりも後者の選択の方が現実的なのだが、くノ一の里にでも連れて行かれたら今以上の責め苦が待ち構えているかもしれない。
そうなれば俺はきっと快感漬けの生活から抜け出せない気がするのだ。
「この後、沙織様に挿入するまでの間は私がお前を可愛がってやる」
沙織に挿入、といったところで不覚にも股間が反応してしまった。
もちろん俺と体を合わせている左京にもそれはすぐさま伝わる。
「くくっ、それまでに最低あと5回くらいは搾ってやるよ」
「な、なんだとっ……」
左京に5回も射精させられる?
俺の下半身はすでに白旗を挙げている…これ以上射精したら腎虚になってしまう!
「そうでないと瞬殺だろうからな…なにせ、沙織様の膣内の刺激に耐えきった男はいないんだから」
一体どれだけの快感を沙織は男に与えることが出来るのだろう。
それ以前に今度は左京が本気で俺を責めたてようとしている…そういえば左京の本当の実力を俺はまだ知らない。
「じゃあくノ一の膣内に慣れる意味で私の中で揉んでやるよ。でもその前に…」
そっと俺の股間に忍び寄る左京の手のひら。
薄い唇から桃色の舌先が伸びてきて、チロチロと先端を這い回る。
ゆっくりと先端を包み込んでから、その硬さを確かめるように上下に扱いてきた。
(あっ…や、優しい…なんだこれ)
じわじわとした優しい刺激。左京の口調からは予想できないじれったい快感。
「お前の腰のものを少し鍛えておかないとな」
ゆるゆると上下させる手つきから、少しずつ速度を上げたり緩めたりという複雑な動きに変わる。
(この手つきはまずい…このまま射精させる気か!?)
一時は治まりかけていた快感の波が先ほどまでよりも大きくなって復活してきた!
「まだまだ…ほら、もっと硬く張り詰めさせてやるよ」
さらに舌先が蠢いて、ぺろりと敏感な部分が舐め上げられる!
左京の魔手から腰をよじらせて逃げようとしても力が入らない!
俺の体中の毛穴からどっと汗が噴出してきた。
「ああっ、くそっ…ぅぐ!!」
そのせいか喉がやたら乾くのだが、嬌声をあげようとするたびに背後の右京に接吻をされて口をふさがれてしまう。
「んちゅっ…駄目ですわ。もっと素直にならないと」
右京の優しい口づけのせいでさらに力が入らなくなってきた…
しかし手足の脱力とは無関係に膨張を続ける俺の肉棒。
ひくひくと切ない震えを伴って、左京の指の間で涙を流している。
「もうそろそろ限界だな…そらっ!」
ずぶ、ずぶぷぷぷっ…
「っんんんんー!!!!」
添い寝の状態で右京に口をふさがれたまま、突然下半身に広がる快感!!
素早く俺の上にまたがると、左京は一気に腰を沈めてきた。
(あ、あついっ!! うああああ!!!)
俺は左京に犯されてしまった。
巧みな指技によって最大限まで膨れ上がった肉棒をあっさりと飲み込む左京の膣。
その内部は先ほどまでの指技と同じで、荒っぽい左京の口調からかけ離れた快楽の園だった。
優しく包み込んで、俺を動けなくする…そしてゆるゆると絡み付いて時折強烈に締め付ける。
(き、気持ちいい…膣が中で動いて……!!!)
ぎゅぷぷぷぷぷぅぅぅうぅ…
今度は膣内を絡みつかせたまま、ゆっくりと出し入れをしてきた!
ちょうど一往復半のところで、俺は限界を迎えた。
無意識に腰が跳ね上がり…敗北の証を左京の内部に注いでしまった!!
「ふふふ、気持ちよかっただろ? やっぱり瞬殺だったな」
得意げな左京の表情…ほとんど精液は出ていないはずなのに、俺の様子をずっと眺めていたので察したのだろう。
俺は黙って頷くしかなかった。敗北を認めるしかなかった。
予想以上の快感を送り込まれた俺の肉棒は、一瞬で左京に屈してしまったのだから。
しかし彼女はさらに恐ろしい技を繰り出してきたのだ。
「このままもう一度射精させてやるよ!」
ふりふりと腰を軽く振って、俺を再び感じさせようとする左京。
抜かずに連続なんて…そんな屈辱的な連敗を受け入れられるわけがない!
しかし情けないほど俺の下半身は左京に従順だった。
熱く締め付ける彼女の膣内の変化を敏感に感じて、左京に捧げるかのように再び腰が痙攣してきた!
「あっ・・ああああ!!!また出ちゃう!!!」
恥ずかしげも無く連続射精に導かれる俺の体を、左京は楽しそうに見つめていた。
とくとくとくっ…精子の製造も追いつかないままのほんの少しだけの射精。
それでも確実に俺は再び左京に絶頂させられてしまった。
「あははっ、また出たよ。男を弄ぶなんて、くノ一にはたやすいことさ」
俺を狂わせる腰の動きをゆっくりと止める左京。
助かった…という思いが俺の心に沸いてくる。
それほどまでに左京の膣内は心地よかった。
彼女さえ本気ならこのままもう一度搾られてもおかしくないほどに…
「でも私ばかり楽しんでも悪いからな。ここから先は右京がお前を可愛がってくれるみたいだぜ?」
ちらりと俺の背後に目をやる左京。
連続射精の快感で意識が再び飛びかけていた俺にはわからなかったが、俺の背後で右京が嬉しそうに微笑んでいた。
先へ
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