沙織は指を鳴らして、おれの拘束を解いた。
「えっ…? ぐあっ!!」
急激な脱力状態に陥り、膝から崩れ落ちそうになる。
そんな情けないおれの両脇を影ふたりが支えた。
今まで影に隠れていた右京と左京が再び姿を現したのだ!
「あら…解放されたのですか?」
不思議そうな表情の右京と、やれやれといった表情の左京。
「なんだよ、沙織様! もう飽きたのかよ」
肩で息をしながら影たちに支えられている俺を見下しながら笑い出す沙織。
「違うわ。今から二人に面白いものを見せてあげようと思ってね」
女に抱き支えられている…
羞恥心が俺の理性を呼び戻す。
心の中に甦った小さな闘志を燃やして、おれは沙織をにらみつけた。
今に見ていろよ…おまえの思い通りにはさせない。
「俺の手足を簡単に解放していいのか?」
背後に二人の影がいるので簡単には逃げられない。
だが俺は沙織の余裕っぷりが気に入らなかった。
「体を自由に出来るほうが今のあなたなら感じちゃうとおもったの」
密かに手足の先に力を込めてみる。
まだ逃げるだけの体力は残されているようだ。
「見物客がいたほうが私も燃えるし、それに別に問題ないわ。私のほうがあなたより強いしね?」
「くうっ…! 貴様、おれと勝負するんじゃなかったのか!!」
「ここからが勝負よ。あなたが私の指技に持ちこたえたら、このまま逃がしてあげる」
歯軋りをして黙り込むおれに鼻を鳴らして笑いかける沙織。
「もしも勝負の途中で逃げようとしたら、その場で二人の影があなたを殺すわ」
これは賭けだ。
一方的な責めではあるが…俺は耐えるだけでいいのだ。
「でも…耐えられなかったらどうなっちゃうのかしらね?」
沙織の技に耐えながら隙を見つける…そして、結果的にイかされたとしても一瞬で逃げ出す。
おれは忍だ、任務遂行のためなら男の自尊心は捨てよう。
「じゃあいくわよ。天国を見せてあげる」
いよいよ俺自身に沙織の指先が触れようとしていた。
「ふぐうぅっ!!!!」
ぴちゃ…っと沙織の左手が俺の玉袋をすりあげる。
それだけで俺は声と精液を漏らしそうになった!
……な、なんだこれは…
沙織の指の感触は俺の予想をはるかに上回る凶器だった。
そっと触れた指先がまるで鋭利な刃物のように俺を切りつける。
その切り傷から甘い快感が溢れようとしてくる。
なんということだ…俺はその感触に慣れるところから作業を始めなければならなかった。
「いかが? 私の指先…あなたのために、特別な薬で研いでみたのよ」
特別な薬!?さっき沙織が手にかけていた粘り気のある液体か…
沙織の指先が俺全体を包んでから締め上げる。
「おああああぁぁっ……くはっ、んああぁぁ…」
身をよじって逃げようとするおれを押さえ込む影二人。
沙織の指が俺を揉み溶かしているっ…!?
「いい声ね。もっと隅々まで感じさせてあげる」
沙織は肉棒を優しく撫で上げつつ指先で輪を作って亀頭を締め付けたり側面を擦ったりしてくる。
「こっちのほうはどうかしら」
沙織の手がおれの玉袋の下にもぐると影二人がおれの両足を大きく開く。
俺の肛門が沙織に軽く触れられるだけで、情けないことに尻に力が入ってしまう。
しかし沙織の指先は巧みにうごめいて俺の肛門に粘液を擦り込む。
ち、力が…おれの忍びとしての誇りが沙織の細い指で崩されていく。
「拒んでも無駄みたいよ。あなたのお尻、喜んでるもん」
彼女の言うとおりだ。
俺の下半身は、沙織の指先の動きを渇望している…
それが破滅への旋律だとわかっていても、先ほどまで沙織に擦り込まれた刺激が脳裏をかすめるとまともな思考が一切出来ない。
「ううっ、あうっ!……んあああぁ!!!」
俺の腰が跳ね上がり、沙織を喜ばせる。
まるで幼子の頭を撫でるように優しく亀頭部分を五本指で弄ぶ。
「ほら、もうたまらないんじゃない?……ふふっ」
沙織の指先が俺の決意を快感で染め上げていく!
「沙織さまの指技、たまらないだろ?」
俺を支えている左京が囁いてくる。
しかし俺はそれどころではなかった。
亀頭を撫でられながら脱力させられた尻の穴が、あの指先を拒めそうも無いのだ。
なんという屈辱………
「うわあああっ、はなせええぇ!!!…はっ、ひいいいいぃっ」
激しく首を跳ね上げて抵抗する俺の乳首を優しく口に含む沙織。
ちゅぷちゅぷと乳首を弄ばれると…その行為だけで、じわじわと快感が全身に拡がって抵抗力が分散される。
「大人しくなさい。きっちり負けさせてあげるから」
沙織の指先が、おれの尻の穴から少し手前…玉袋の付け根の辺りを指圧してくる。
通称「蟻の門渡り」とも呼ばれるこの場所は、力加減によっては快感と鈍痛の両方を与えることができる。
俺に与えられているのはもちろん前者だ。
「んうぅ…そこはっ!……何をしているんだ!?」
今されているのは激しい搾精ではない。
どちらかといえば甘く優しい刺激なのだ。
しかしその静けさに俺は言い知れぬ不安感を植えつけられた。
沙織のもう片方の手は怒張の先端に添えられている。
そしてゆっくりと指先をそろえて筒のような形に整えている。
親指以外の指先で亀頭が包まれているような感じ…
「不思議でしょう。体の底から何かが湧き上がってくるような感じ?」
そういいながら沙織は玉袋を優しく数回転がす。
ふわふわと玉袋の中で精液がゆすられたような気分だ。
「それでいてなんとなく不安になっちゃうでしょう?」
(ああぁ……)
思わず溜め息をつくような甘い痺れ。
おれは無意識に声を漏らしてしまう。
俺の反応を見た沙織は、玉袋から手を引いた。
肉棒を優しく握り締めている手の平の上にもう片方の手が重ねられる。
おれ自身を両手で挟むように包み込むと、沙織は小さく淫らな笑みを浮かべた。
沙織の左手全ての指が亀頭をやわやわと撫で回す。
そしてそのままゆっくり先端から根元へと移動してくる。
ちゅぷっ…ぬりゅっ…
「ほら、あなたの大事なところに私の指の味が染み込んでいくわよ」
軽い捻りを加えながら俺を握り締めているだけなのだが、この感触は…
おれはまるで膣の中に無理矢理挿入させられたような錯覚を覚えた。
歯を食いしばって嬌声を上げないように堪えている俺を覗き込む沙織。
ちゅぷっ…ぬりゅっ…ちゅぷっ…ぬりゅっ…
ちゅっぷううぅぅぅ!!!
「とうとう犯されちゃったね?」
沙織の左手が先端から根元に到達する直前に、もう片方の手の平が亀頭を包み込む。
そして先ほどと同じように軽く捻りを加えながら……先端から根元へと降下してくる。
滑らかにつながるその動きは、まさに俺を犯しているというにふさわしいものだった。
ちゅぷっ…ぬりゅっ…ちゅぷっ…ぬりゅっ…
ちゅぷっ…ぬりゅっ…
ちゅぷっ…ちゅぷっ…ぬりゅっ…ぬりゅっ…
規則正しく繰り返される動きは、俺に次なる快感を期待させる。
「うぐああぁっ!! こ、この…あああぁぁ!!!」
柔らかく筒状に形作られた沙織の指が俺に回避不可能な快感を与え続けてくる。
沙織の手の平は俺に痛みを感じさせることなく同じ動作を繰り返す。
「これが淫法・無限回廊よ」
途切れなく先端から根元まで絞られ続けているので、沙織の膣の中をひたすら入れているような感覚…
通常ならありえない刺激なのだ。
「私の中はもっと気持ちいいでしょうけど、手の平だけでも充分みたいね…ふふっ」
おれは何度か体を折り曲げてこの淫技を回避しようとしたが、そのたびに背後にいる右京と左京が俺の腰を前に押し出す。
「逃がさないぜ? 」
くそっ、影二人は直接刺激してこないものの…やはり多勢に無勢か!
現状を打破する策を練ろうとしても快感で押しつぶされてしまう。
「この刺激、ずっと続くわよ…それこそ無限に…」
突然沙織の手の平が止まる。
「そろそろいい時間ね。いっぱい出しちゃおうか? 」
ちゅぷ ちゅぷ ちゅぷ っ!!
沙織の手の動きが一変する!
今度は根元から先端へと向かって指先が這い回る。
先ほどまでより少し速めで、切れ目なく搾られていく。
沙織の指技によって体の奥底に押し込められていた精液が、一気に引きずり出されそうになっている。
ちゅぷっ…
ちゅぷ ちゅぷ ちゅぷ ちゅぷ ちゅぷ
ちゅぷ ちゅぷ ちゅぷ ……
ぐちゅぷ ちゅぷ ちゅぷ くちゅ くちゅ ちゅぷ
ちゅぷ ぐちゅぷっ !!!
「えっ…ああっ、あっ! あああああぁん!!」
この攻撃にはさすがに俺も声を出さずに入られなかった。
ついさっきまで膣の中に奥深く引きずり込まれていた俺自身が、今度はひたすら抜かれていく感覚に変わったのだ。
「…射精しちゃいなさい?」
沙織の声に導かれるように、俺の抵抗力が一気に奪い取られる!
「うううぅっ、イく…イく〜〜!!!」
上半身を幾度も痙攣させながら、またしてもおれは沙織にイかされてしまった。
俺の体の震えが止まるまで沙織は俺の肉棒を優しく搾り続けた。
「うふっ、いっぱい出たね。この技、気に入ってくれた?」
もはや俺は沙織の顔をまともに見ることはできなかった。
男としての、忍びとしての誇りが粉々に崩されてしまった。
「もっと楽しみましょう?」
くノ一の性技で脱力する俺を優しく横たえる影二人。
俺はまだ手足に力が入らない状態だった…が、俺を見下ろす左京と右京が忍服を脱ぎ始めた。
「いい声だったよ…」
左京のほっそりとした手足が闇の中に見えた。
つづく
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