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右京の魅力的な上目遣いを振り切って、俺は最大限の強がりを口にした。

実際のところは影二人の淫らな技に溺れてしまいそうだったが、男として…忍びとしてこんなところでは負けられない!

「驚きました…まだそんな言葉が出てくるなんて……」


右京は俺から視線をそらすと、左京に一瞬だけ目配せをした。

俺を羽交い絞めにしていた左京が力を緩めて、するりと俺の真横に寄り添ってきた。

「うれしいよ…私たちはなかなか屈服しない男を最後にねじふせるのが快感なのさ!」


さらに反対側には右京が寄り添い、おれは再び左右から挟みこまれてしまった。

しかし先程までとは違って拘束はゆるかった。


「その言葉…私たちへの挑戦状だと受け取らせていただきます」


右京の声が真横から聞こえる。

耳元に吐息がかかるほどの距離で囁かれるだけで、俺の股間が反応してしまう。


「今から右京との連携技を見せてやるよ…」


左京はそっと俺の乳首に指先を置く。


(んっ…!!)

絶妙な指先の動き…そして爪の先で円を描くように弄びながら、上半身を蹂躙する!

二人の柔らかい手のひらが無造作の俺の体を這い回る。

直接触れられていない俺の下半身にじわじわと震えが広がって…うああぁぁっ!!

「さっきまでの右京の愛撫で、お前の体は敏感にされちまってるのさ…」


左京は俺を言葉で責めながらも、ゆるゆると優しく体をさすってくる。

言葉と裏腹にその表情や手つきは優しいのだ…

「あのまま心まで屈してくださるかと思いましたけど…さすがですわ」


逆に右京は優しい口調でありながら、激しく俺の体を責め嬲る。

今も俺の背中に軽く爪を立てたり、時折乳首を噛んできたりする。

しかしあくまでも可愛らしい表情のまま…どうしても右京の潤んだ瞳には逆らえない。

この二人の連携は俺の快感に対する耐性をじわじわと削ぎ落としてくる。


「こんなに強い相手なら、沙織様が直々にお相手してくださる前にちゃんと毒抜きしておかないとな…」

俺のへその辺りをさすっていた左京の手が太ももの内側に添えられて…


「ここがいいのか?」


小指でちょんちょんと俺の玉袋を刺激しながら、腰から尻にかけて撫で回してくる。

何気ない愛撫なのだが、目を見つめられたままだと余計に感じてしまう。

「いいえ、左京…ここの筋のところなんかがきっと…」

右京の人差し指が亀頭と棹の境目をじりじりと弄ぶ。

俺の亀頭から溢れる透明な粘液を指にまぶして、淫らな音を立ててくる。

「はああぁぁっ!!」


「ふふっ、ほら…ね?」


思わず上がる俺の嬌声に右京は得意そうな顔をする。


俺の心の中で何かが変化していた。

左右には美しいくノ一が二人いる…

そして彼女たちに見つめられながら抵抗も出来ずに愛撫され続ける…

その屈辱的な情景が、快感を増幅させているのかもしれない。

「お前の表情…いいよ、本当に体がうずいてくる!」

左京の唇が俺の耳を軽く噛む。

さらに舌先が俺の耳穴に…あああぁぁっ!!


「何一つ見逃しませんわ…もっと感じてくださいな」

粘液まみれのまま、右京の指先がさらに激しく動き出す。

俺はもはや下半身の動きを制御できないでいた。

右京の手につられて、操られるように跳ね上がる俺の体…


「そろそろ限界なのではなくって?」


右京は手のひらで筒を作って、俺自身を包み込んでいた。


「今度こそ吐き出させてやるよ…お前の屈服の証を!」

左京は少し頬を赤く染めて、俺の唇を何回も奪って…いた。

右京のときもそうだったがこいつらに何度も唇を重ねられると、おかしな気分になってくる。

呼吸が整わず、息がどんどん荒くなってしまうのだ…


「あっ、あっ、ああぁぁ…・!!! ふぐぅっ!!」

下半身は右京の指先に操られ、上半身は左京の唇に囚われていた。

頭の中に白く霞がかかってうまく思考がまとまらない。

そこにさらに右京が…


「ぴちゅ…その吐息まで…絡め取ってあげますわ……」


左京と交代するかのように、今度は右京の甘い口付け。

俺のあごに手を添えて、くいっと自分のほうに顔を向けさせる。


「ほらっ、もうすぐ出るぜ…ふふふっ」


左京は指先をそっと鈴口にそえて、微妙に振動させてきた。

右京の手のひらの動きに、さらに複雑な振動が加わったことで一気に射精しそうになってしまう!

「んんー!!んっ……ん…」

唇を奪われたままの愛撫のせいで俺の頭の中は混乱したままだ。

左京の指先がすばやく円を描く。

そこはちょうど触って欲しかった部分。

俺は今まで以上に腰を突き上げ、そして…


(ああああああああああああああぁぁぁぁっ!!!)

右京の舌先で口の中を荒らされていた俺は、ぎゅううっと目をつぶる。

その様子は右京にも伝わった。


「ふふふっ…」

左京の指先に力がこもる。

きゅうううっ……!!

「うわああああっ!!!!」


こ、腰が溶ける!……とろける!!!!!

俺はもはや観念した。

二人にここまで高められてしまうなんて…こんなの我慢できない……

しかし待ち焦がれている射精は来なかった。


「お前、やっぱり我慢強いんだなぁ…さすがだよ。くっくっく…」


左京の指先の軌跡を追うように激しく射精するはずだったのに…

肉棒の根元は左京によってしっかりと締め上げられていた。

俺の意思を無視して何回も腰を突き上げる動作をしてしまう。

しかし射精はせき止められている!! 快感が逆流して…

「うあああぁっ、ぐうううぅぅ…気が狂い…そうだ…」

影二人の壮絶な寸止めのせいで、俺は壊されてしまいそうだった。


(上のお口からもしっかりと聞こえましたよ…あなたの敗北の叫びが)


右京は脱力する俺の体を支えつつも、唇を奪い続ける。

俺の肉棒からたっぷりと精を搾り出す直前で寸止めし、心まで追い詰めてさらに追い討ちをかける。

右京は俺の心を、左京は俺の体を…容赦なく快感で切り刻む。

結果的には俺は射精しないで済んだ。


しかし…羽衣締めでイかされていたほうが楽だったのか、と感じるほど俺の心身は疲弊していた。

がっくりと何かを抜き取られた気分だ……


「あらあら…あの二人を怒らせるといつもこうなっちゃうのよね…」

その様子を見ていた沙織が遠くで呟いた。

 

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