「さあ、ここからが本番よ」
沙織の白く細い指が俺の頬をふわりと挟み込む。
同時に俺の鼓動が高鳴る。
「くノ一の本気を思い知らせてあげる」
俺の視線は薄い桃色に染まった沙織の唇に釘付けだ。
さっきから何やら甘く怪しい香りがするのだ……
「この唇が……欲しいの?」
俺を見つめる沙織が、少し微笑んでから一気に唇を重ねてきた。
自然に自分の舌を差し出してしまう俺。
「くすっ、何も言わなくてもわかるわ」
それに応える沙織。
くっ……だめだ、逆らえない!!
「ま、まて! うあっ、あぁ……あっ……」
いとも簡単に喘がされてしまう。
彼女の唇、舌先、軽く触れ合う歯の感触までもが俺を魅了する。
「快感に逆らう訓練なんてしたことないでしょう?」
無意識のうちに俺は沙織に抵抗する気力を徐々に削ぎ落とされていた。
沙織が唇を重ねるたびに、媚薬混じりの唾液を飲まされてしまう。
「媚薬入りのくちびるの味はいかが?」
沙織は俺から一歩下がると、複雑な印を結び始めた。
「もっともっと良くしてあげる……私の淫術でね」
それを見つめるおれの周りの景色がわずかに変化する。
「あなたを縛っている影を少し変化させてあげる」
沙織は印を結び終わると、俺に近づいて拘束している影に手を振りかざした。
「影は私のかわいい下僕なの。右京!左京!!」
すると右手と右足を縛っていた影が、赤い忍服を着たくノ一に変化した!
沙織と違って全身をぴっちりと覆う赤い忍服。
鎖帷子からはみ出しそうなほどの巨乳と、愛くるしい顔立ち。
「沙織さま、右京をお呼びですか?」
自らを右京と名乗るくノ一は柔らかい体を俺に押し付けたまま、沙織にあいさつをした。
沙織は俺を拘束している右京の顔を軽く撫でると、今度は反対側の影に向かって手を伸ばした。
「やめろっ……」
沙織の淫術を見て、俺の不安感は高まる一方だ。
「うふ、じっとしていてください……」
ぎゅうっと締まる右京の体。
彼女の年齢は沙織よりも若干年下なのだろう。
しかしふんわりとした体つきと、大きくて柔らかい胸が俺の体を心地よく締め付けている。
一瞬の隙をついて逃げ出そうとしたが、どうやら無理なようだ。
おれが右京に抑えつけられている間にも、影の変化は続いていた。
今度は左半身を覆う影が、濃い緑の忍服を着たくノ一に変化した。
髪は少し短く、形の整った耳が見えた。
忍服から覗くほっそりとした脚が、俺の左足に絡みついて拘束し続ける。
「私が左京だよ。はじめまして」
左京と名乗る影は俺のほうを向いて涼しげに微笑んだ。
「ここからは私の影でたっぷり犯してあげる」
沙織がそういうと、左京と右京は俺から少しはなれた。
しかし俺の手足は少しも動かせない。
実際は縄か鎖で縛られたままだ。
「幻術で溺れさせてあげるわ」
「ぐっ……」
じたばたともがく俺を柔らかく拘束する二人の影。
しかしこの二人の影は幻術などではなく確かに存在しているように見える。
右京が上目遣いで可愛く俺に囁く。
「あなたの抵抗する気力を完全に打ち消してあげます」
そして両方の手の平で俺の背中と胸板を撫で回す。
何気ない愛撫だが拘束された俺の体には一気に染み渡る。
「ふふっ、もう準備はいいみたいだね。私たちが身も心も脱力させてやるよ!」
ちゅううう……
左京はおれの乳首を軽く吸い付きながらかじった。
「っ!!」
その刺激におれの背中が敏感に反応する。
「逃がしませんよ……」
その動きを追うかのように右京がおれの二の腕を舐め上げる!
「うああっ!!」
右京の柔らかくも的確な性感攻撃に思わず俺の声が上がる。
今度は乳首を責めていた左京が、素早く脇の下をあやしく舐めてきた。
「ふふっ、まだ我慢できるよね?」
左京のくすぐりに、声を殺しながらも体を捻って耐える俺。
その俺の背筋を、右京の舌先が蛇のように這い回る。
「あなたの筋肉全部……私が柔らかくほぐしてあげます」
その言葉どおり、彼女の舌先はおれの背筋を一つ一つ細切れにしていくかのようだった。
どんどん力が入らなくなってくる……
そうして気を抜いていると、左京の引き締まった太ももがおなかの辺りを撫で上げてくる。
「はぁっ!!!」
たまに亀頭に触れ合う太ももの感触に気が狂いそうになる。
「くすくすっ、何をされても感じるだろう?」
「くううっ!! お、おのれ……」
俺の体は二人の影が紡ぐ快感で染められつつあった。
二人の影は息を合わせて俺にさらなる快感を植えつけてくる!
「ねえ、右京。そろそろ一度イかせちゃおうか。こいつ」
左京がおれの玉袋を軽く持ち上げる。
そして太ももを滑り込ませて、やわやわと弄びながら右京に尋ねる。
「そうですわね……では」
右京の人差し指がおれの亀頭の先端をいつくしむように優しく撫でる。
たったそれだけの行為に、思わず腹筋に力が入る。
右京はその反応を見て、おれの感度がかなり高まっていることを確認した。
「あらあら、そんなに気持ちいいのですか?」
「あっ、あっ……」
二度、三度と亀頭に我慢汁を塗り広げる右京の指技。
ふたりは快感に踊らされている俺の体を一度押さえつけると、呼吸を合わせて左右の乳首を口に含んだ!
ちゅぶっ、ちゅる〜〜〜
ちゅちゅ♪
れろ……
「あっ! うわあああああぁぁ!!!」
俺の体に、彼女たちの口から直接快感を流されたように、体中を妖しい刺激が駆け抜ける。
そして乳首から注がれた快感が、一気に股間に襲い掛かる!
(やばいっ、出るううぅうぅぅッ!)
ぷしゅ!!
ぴゅっ……とろり……
続く
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