蝉丸部隊vsD卿

 

「やめなさい!」杏華が叫んだ。D卿は振り向いた。

杏華と美幸は、居合の構えに入った。

蝉丸「2人共やめなさい何でいきなり必殺の居合なの。危ないでしょう」

2人は、蝉丸が止めるのも聞かず、じりじりとD卿に近づいて行く。

D卿は壁に無造作に立てかけてあった巨大な槍のような物を取ると、かかって来いの仕草をした。

杏華「あれは何?」と美幸に聞く。

美幸「あれは……方天画戟?!」

2人はD卿に全力の居合を放った。D卿は2人の刀を方天画戟でガシッと受け止めると、物凄い力で2人を壁に叩きつけた。

D卿は 更に前進し、今度は蝉丸に方天画戟を振り下ろす。

蝉丸は「おいおい何をする?」と言いながら、虎徹で受け止める。

D卿が方天画戟をビュッと一振りすると、天井からシャンデリアが落ちてくる。

ガシャアアアーーーーン。

蝉丸は、ヒョイとかわし肩にかかった破片を払いながら、「なら、こっちも全力出すよ」と言って、強力な突きを繰り出した。

D卿もヒョイとかわした。突きは深く壁に突き刺さった。D卿が突進し、方天画戟で蝉丸を壁に押し付ける。

蝉丸「美幸、恵利華を呼んで来てくれー」

恵利華が部屋に飛び込んで来た。

恵利華は、「あなたはドリー軍曹じゃないんですか?ドリー軍曹なんでしょう?もうこんな事止めて戻って来て下さい」

と言って、D卿に抱き着いて泣いた。

D卿は、しばらく恵利華の顔を見ていたが、やがて 恵利華を振り払うと部屋の外に出て行った…

 

 

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