「まずい!駆け抜けよう!!」
周囲に鳴り響く警報音はどんどん大きくなる。
このままでは他の衛兵が来てしまう!
敵が押し寄せてくる前に逃げ切らねばならない。
マルクは全力でフロアからの脱出を試みた。
「この先がきっと次のフロアに違いない・・・」
息を切らせながら階段を駆け上がるマルク。
次のフロアへ続く通路は、二十段程度の階段といくつかの踊り場が連続した一本道だった。
遠くに見える扉まではかなりの距離がある。
踊り場に美しい女性の像が並ぶ階段をダッシュするマルク。
背後で鳴り響く警報音は次第に大きくなり、まるで彼を追いかけてくるかのようだった。
最後の階段を登りきったマルクの目に大きめの扉と扉をはさむ2体の美女の彫像が見えた。
やった出口だ!
「よし、これで脱出完了だ・・・・・・!」
マルクが扉に手をかけようとしたと同時に、滑らかでひんやりとした女性の手が彼の手首を取り押さえようとした。
「うわっ!!」
手首をとられる寸前にマルクは横に飛びのいた!
(・・・ま、まさか!!)
マルクは自分の目を疑った。
しかし気のせいではなかった。
なんと扉の脇に飾られていた彫像が動き出したのだ!
石膏のような真っ白ですべすべの肌は次第に熱を帯びて肌色になり、白一色だった彫像は魅力的な女性に変貌を遂げていた。
話には聞いたことのある擬態スライム・・・なのかもしれない。
「やっとあなたに追いついた・・・逃がさないわよ、坊や」
キイーンという音が鳴りやんで、彫像が語り始めた。
さらにまずいことにマルクを捕らえようとした1体だけでなく、もう一体も変化を遂げていた!
「私はガーディアン、ロッソ。この先には行かせない・・・」
「おなじくガーディアン、ビアンカ。あなたはここで終わりよ・・・」
マルクを見つめる二体の彫像。
いや、彫像が変化した美女二人といったほうが正しいのか。
深く赤い瞳・・・ロッソと名乗る美女は扉の前に立ちはだかり彼を睨む。
右肩に鎧の一部をつけ、両手に手甲を付けている。
緩くカールした黒髪とスラリとした美脚・・・どこか情熱的な印象を受ける。
そしてまるで通せんぼをするかのように手を広げ、扉を守っている。
もう一人、ビアンカと名乗った美女は薄い緑色の瞳をしていた。
ロッソよりも華奢な印象で、エルフのような優しい表情をしている。
左肩を守る鎧を付けてはいるが、手甲は付けていない。
白い柔らかげな服をまとい、肌も白かった。ロッソと同じく美脚・・・
金色の髪を二つに分けて縛っている。
腕を組んで微笑を浮かべ、マルクを見つめていた。
「門番だけに二人がかりか・・・」
マルクがぼそっと呟くと、ロッソとビアンカは妖しく微笑んだ。
「二人であなたを弄ぶより、もっと素敵な結末を・・・」
ビアンカはロッソに近づいて、そっと右肩に手を置く。
「私たちは溶け合ってひとつになる。そして侵入者よ・・・お前を犯しつくす。」
ロッソはビアンカの手を取って振り返ると、やさしく彼女に唇を重ねた。
んちゅっ・・・・・・♪
(な、なんだ!?)
突然の美女同士のキスシーンにマルクは一瞬気を奪われてしまう。
しかし彼が呆然としていた次の瞬間、二人の美女の体が輝きながら一つに重なった。
「うわっ・・・」
手をかざして眩しさに耐えるマルク。
その間にも彼女たちの変形は続いている。
輝きが落ち着くにつれて姿がはっきりとしてくる。
元々彼女たちはひとつだったのではないかというほどにその姿は整っていた。
「私の名はガーディアンスライムのロゼ。侵入者に永遠の束縛と最高の快楽を与える者よ!」
マルクはその美声と容貌に一瞬目を奪われてしまう。
ロッソの美しい黒髪とビアンカの優しい表情、二人とも共通だった魅惑的な脚のライン。
キラキラとした輝きをまとった淫気をマルクはもろに浴びてしまった!
実際に二人が融合したことで、彼女たちの魅力は数倍に跳ね上がっていた。
(ライムさんやリィナさんよりも・・・綺麗かも)
それほどまでにロッソとビアンカの融合体、ロゼは美しかった。
マルクはロゼに魅了されて身動きが取れない!
「ふふっ、ねぇ・・・?」
マルクが魅了状態であることを確かめるかのようなロゼの甘え声。
とても心地よい声が彼の耳を刺激した。
そっとマルクの頬に触れて顔を寄せるロゼ。
「あなたは何のためにここに侵入してきたの?」
ひんやりとした手のひらで撫で回されると、マルクはビクッと反応してしまう。
ロゼは密かに手のひらからローションをにじませて彼を刺激している。
(あ・・・ああぁ・・・ダメだ・・・言えないっ)
マルクは小さく横に首を振って抵抗する。
獲物が一瞬で堕ちていないことを確認すると、ロゼはニヤリと微笑んだ。
「教えてくれないならじっくり吐き出させてあげる・・・」
ロゼはマルクの肩に手をかけると、焦らすように唇を重ねた。
唇が触れてから舌先がマルクの口内に入るまでかなりの時間があった。
(甘い・・・なんて甘いキスなんだろう・・・・・・)
ロゼのキステクニックに、意識をつなぎとめているのがやっとだった。
その間にもゆっくりと脱がされるマルクの衣服。
露出した肌にはピチャピチャとスライムローションが塗られ、少しずつ彼をコーティングしていく。
「久々の強い心・・・どれくらい耐えられるのかしら?」
ついにマルクは全裸にされてしまった。
彼の体に丁寧にローションを塗りつけるロゼ・・・
「秘密をしゃべらせる前に、体から素直にしてあげるね」
マルクにキスをしながら自らもゆっくりと裸になる。
そして全身にローションをにじませながらもう一度マルクに絡みつくロゼ。
静かにこだまする粘液の音が、彼の性感をますます高ぶらせる。
「あはうぅぅっ!!」
「もうビンビンだよ・・・ほらっ」
マルクを自然なリードで横たえたロゼは、彼のペニスにそっと手のひらをあてがう。
そしてそのままクリクリと亀頭のみを刺激する。
ふんわりと包み込まれて、優しい刺激を与え続けられたマルクは腰を動かし始めてしまう!
「もっとナデナデして欲しいの? じゃあ、これでどうかしら・・・ふふっ」
クチュリ・・・・・・きゅきゅっ!
マルクのピストンに合わせて、ロゼは人差し指と親指で環を作って締め付ける!
単純な技ではあるが、今の彼には効果絶大だった。
(ああっ!! 締め付けが・・・いいいいいぃぃっ!!)
挿入にも似た手技にマルクはとろけそうになってしまう。
「もっと耐えなきゃだめだよ?」
感じまくるマルクを見たロゼは、さらに追撃を加える。
5本の指全てを亀頭に添えて、不規則に動かし始めた。
クチョクチョクチョ・・・♪
(ああああっ、はあっ!!な、なんだこの刺激!!!)
体を捻って激しく抵抗するマルクだったが、ロゼに抑え込まれてひたすら感じさせられてしまう。
体中を一気にくすぐられて体力を奪われて生殺しにされたような感覚・・・
ふいにマルクのペニスに強い刺激が走る。
ロゼが指先で亀頭をピンッと弾いたのだ。
普通なら悶絶するほど痛い刺激なのだが、今のマルクには快感の一種になっていた。
(気持ち・・・いい・・・いい・・・)
マルクの快楽神経はロゼに支配されつつあった。
「ふっ、他愛ないものね・・・」
ロゼは上品に笑った。
門番という役目をしていて面白いのは、決意を秘めて侵入してきた敵の意思を自らのテクニックで粉々に打ち砕いたときだ。
はじめは極淫魔である彼女を門番にさせた女王やルシェをよく思っていなかったが、今では感謝している。
あとは自分の思うままに今回の敵を快楽の沼に沈めていくだけだった。
「頃合ね。そろそろ壊してあげようか?」
その言葉にマルクは小さく頷いた。
ロゼは度重なる寸止めで骨抜きになったマルクを優しく抱きしめると、彼の体をくるりと反対に向けた。
「気持ちいいと思うけど・・・動かないでね」
そして添い寝したままでマルクの片足に美脚を絡め、しっかり拘束する。
ゆっくりと亀頭を包み込むロゼの手のひら・・・
「ふふっ、いくよぉ・・・」
くちゅくちゅくちゅっ♪ くちゅくちゅくちゅっ♪ くちゅくちゅくちゅっ♪
くちゅくちゅくちゅっ♪ くちゅくちゅくちゅっ♪
くちゅくちゅくちゅっ♪
背後からリズミカルな手コキ。
ロゼは空いている片方の手でマルクの口をふさいだ。
「んんんん〜〜〜!!!」
ろくに声も出せずに快楽に抗うマルク。
快感に体をそらせて耐えようとしても、ペニスから全身に染み渡る快感を逃がすことは出来ない!
「ほら、もう出ちゃうわね。・・・何度も何度も射精させてあげる。体中の力を吸い出してあげるわ・・・」
ロゼはマルクの耳たぶを噛みながら甘い声で囁く。
彼女の言葉が引き金になって、マルクの忍耐力は一気に燃え尽きてしまう。
(も、もうっ!! ああああぁぁ、出る!でるうううぅ〜〜〜〜〜〜〜〜)
プッシャアアアア!!!ドプドプドプッ!!
二度と戻れない快楽への旋律に、マルクは盛大に射精してしまった。
一度だけでは収まらず、数回痙攣と射精を繰り返す・・・
「ふふっ、最後はみんな同じ。私の紡ぐ快楽の虜になっちゃうの」
またひとり・・・ガーディアンスライムの犠牲者が増えてしまった。
BAD END
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