僕はしばらく様子を見ることにした。
あせってみても始まらない。じっくり弱点を探してやる!
「ねえ、おにいちゃんにキスしてい〜い?」
ちょこんと首を傾げて微笑みながら、メタリカは唇を寄せてくる。
メタルスライムの手錠で拘束されている僕は、回避行動が取れない。
彼女は、もそもそと抵抗している僕の顔を、小さな両手ではさみこんで固定する。
「うごかないで……ね?」
プチュ♪
軽いキスで僕を魅了した後、ちゅるる〜と彼女の舌が僕の口の中に入り込んでくる。
彼女の舌は思ったより長くて、僕の口の中全てを舐め尽くす……
歯の裏側や歯茎を丁寧に舐めあげてくる。
あたまがボーっとする快感と共に、メタリカの甘い唾液がどんどん流し込まれてくる。
コクコクと唾液を飲まされる……メタリカのキス攻撃は僕の抵抗しようとする力をどんどん奪っていく。
少しうつろになった僕の目の色を覗いながら、メタリカはいったん顔を離す。
そして僕を近くの草むらに押し倒すと、やさしく微笑みかけてきた。
「ねえねえ、今度はおにいちゃんのお口の汁を飲ませてね……♪」
メタリカは先ほどとは一転して、ちゅーちゅーと僕の口を吸いまくる。
吸い上げられた中には、流し込まれた彼女の唾液も混じっているのだろうなー……なんて考えていたらますます興奮してきた。
けっこう長い時間僕の口の中を荒らしまわっていたメタリカは、ちゅぽっという音と共に僕の唇を解放した。
後ろ手に縛られているような状態で、しかも長時間キスをされていたために力が全く入らない……
すでにハァハァと息を荒げる僕を、メタリカはいたずらっぽい目で見つめていた。
「今からお兄ちゃん好みの女の人になってあげるからね……・ クスクス」
彼女がパチンと指を鳴らすと、バトルの前に脱ぎ捨てられた鎧がむくむくと動き出した。
鎧はその形を直径30センチくらいのボールのようなものに変化させた。
「この技をやるとね、あたしさっきみたいに素早く動けなくなっちゃうけど〜
お兄ちゃんのこと、もうじゅうぶん動けなくしてあるからいいよね〜? 」
メタリカの言葉が終わるのと同時くらいに、鎧から変化した金属のボールがメタリカの背中に向かって飛んできた!
ぱしーん、という音が彼女の背中で鳴り響く。
「ぅ、んん〜〜〜〜!!」
ちょっと苦しそうなメタリカ。
数秒後、何事も無かったかのように金属のボールは彼女の体に吸収されていった。
フゥーっと一息つくメタリカ。
「ごめんね、待たせちゃって……でもきっと今からお兄ちゃん驚くよ〜〜」
メタリカの声は先ほどまでと違って、少し艶を帯びていた。
そして僕の目の前で彼女の顔立ちが少しずつ変化していく。
もともと小学生くらいにしか見えなかったのに、
今は丸かった顎のあたりがシャープになって女子高生くらいにまで変化している。
髪の長さはそれほど変わっていないが、胸の部分は少しずつ膨らんできている。
それに伴って、腰のあたりははっきりとくびれてお尻の形も丸みを増した。
「あなたって、あんまり巨乳は好きじゃないんだよね……これくらいで胸はとめておくわね」
メタリカのバストは、ちょうど僕の好きなお椀型の大きさにまとまってきた。
あまりの美しさに、彼女のバストに目がくぎ付けになる。
「次は足の長さね……さっきのキスで色々わかっちゃった」
そうか! 彼女は僕が倒したルルと同じような能力を持っているんだ。
ルルは耳の中に唾液を流し込んで、ぼく好みの女性(記憶の中の先輩)に変化したことがある。
「あなたにとってはこれからが天国よ……」
きっとメタリカはキスすることで、相手の好みがわかるんだ……これはヤバイかも……
僕がそう気づいたときにはすでに遅かった。
赤かった髪の毛は、濃いブラウンに……肌の色はさっきよりも健康的に白く。
身長は僕より小さいけど、6.5頭身を保ち……年齢は19歳くらい。
金属のボールを服に変化させたのか、黒い上下の服を着ている。
スカートはミニのフレアスカートだ。
少し勝気な目じりと、小さく笑みを浮かべた口元……メタリカは僕好みの女性に変貌していた。
「なかなか動きやすい体ね……この体で、あなたをたっぷり犯してあげるわ」
メタリカの妖しい笑顔を見て、不覚にも僕の股間はピクンと反応してしまう。
僕は自分の目をギュッとつぶり、彼女の姿を見ないようにした。
そんな僕を見て暗闇で笑うメタリカの声……
「あら〜? いいのかなぁ? 視覚を遮断すると、他の部分が敏感になっちゃうよ?」
そうだ!そのほうがまずいかもしれない。
僕は薄目を開けて、自分の足元を見るようにした。
メタリカのしなやかな指先がぼんやり見える……
「まあいいわ……自分から目を開けたくなるようにしてあげるからね」
メタリカは僕のペニスを左手でつかむと、右手で鈴口のあたりをクルクルし始めた。
異常に滑らかに動くのは、彼女が指先からローションを出しているからだろう……
彼女の指先が奏でる快感に耐えるのに精一杯な僕。
また、拘束されている屈辱感が快感を上乗せさせているのかもしれない。
快感に悶絶しそうな僕を見て、彼女が心配そうに語りかけてくる。
「そんなガマンしちゃって……かわいそうね 少し手加減してあげようか?」
言葉とは逆に、彼女の責めはますます激しさを増している。両手責めだ。
左手の親指で尿道のあたりをクリクリしながら、彼女の右手は僕のペニスをドアノブを回すように愛撫する。
「うぅっ……くそっ」
頭をぶんぶん振って耐える僕とは対照的に、クールな瞳のメタリカ。
時々その美しい膝で、僕の玉袋をグリグリと刺激してくる。
そのたびにドクン、と射精感が股間に訪れる。
「そういえば、足コキも好きみたいね? 3回くらい足で抜いてあげようかしら?」
「な・・! だ、だれがっ……」
顔を赤くして拒絶する僕。
「うふ、かわいい〜〜〜」
自分の言葉責めにもろに反応してしまう僕を見て彼女は楽しそうに笑っている。
「いいこと考えたわ。ガマン強くなるように、あなたのあそこを強化してあげるね」
すると、彼女の指先からツルツルと流れ出たローションが、まるで貞操帯のように僕のペニスをがっちりと包み込んだ。
見た感じは黒く鈍い輝きを放っている。
「これでもうガマンしなくてもいいわよ……」
僕のペニスは、彼女の指から出た粘液でコーティングされてしまった。
たしかにこれなら、射精してしまうことはなさそうだが……
これって、イきたくてもイけないってことじゃないのか!?!?
「あなたのあそこ、もう射精したくてもできないようになっちゃったよ。私の手コキで何回もイっちゃいなさい!」
メタリカは手コキを再開した。
ただし今度はさっきまでと違って、ダイレクトにペニスの芯をつんつんと刺激されているようだ。
な、なぜ!?
「外から見るとわかりにくいけど〜 あなたの尿道には私の体液が細長く入り込んでいるの。
だから、内部からもたくさん刺激してあげられるし……射精しそうになってもフタをしてあげられるのよ!」
きつすぎる刺激の正体は、彼女が流し込んだ微量の体液だった!
「まずは一回目ね……イく時にかわいいお顔、見せてね。そしたら何回もイかせてあげるから……」
僕の目の前でひらひらと右手を見せつけるメタリカ。
そして彼女はフィニッシュとばかりに、僕のペニスを両手でシゴきあげる。
はじめの少女姿の時の小さな手ではなく、細くしなやかに伸びたその指先で僕は一度目の絶頂を迎えた。
しかし、いつものような射精感はない。
ドクドクとした射精は訪れず、ただ僕の心臓が早鐘を打つばかり……
こんな激しい寸止めは今までになかったかもしれない。
背中をのけぞらせ、声にならない声を出そうと口をあける僕を見ながら、メタリカはクスクスと笑っている。
「ふふふっ 実際に射精はしないから、どんどんイけるよ? ほら、もう一回…………しよ?」
射精(したつもりの)後の僕のペニスをつかみ、再び魔性の指技を開始するメタリカ。
メタリカの機械的な……あまりにもしなやかな指責めに僕はあれからずっと嬌声をあげさせられている。
先ほどから尿道がふさがれているために射精できない。
そのため、僕のペニスの表面にはこれでもかとばかりに快感が蓄積されている。
今の僕は羽で軽くなでられただけでも敏感に感じてしまうだろう。
「そんなに大声で叫ぶほど気持ちいいの?」
クスクスと笑うメタリカ。
それに、指責めといっても単純な手コキではない。
正確に言うと、彼女が僕のペニスの表面に施したメタルコーティングがぷにぷにと変化して、
僕の性感ポイントを刺激しつづけているんだ。
自由に形を変え、僕の感じるところだけを割り出して責めてくる。
僕の性感は完全にメタリカに支配されていた。
彼女はというと、優雅に腕組みしたままで1メートルくらい離れたところに腰掛けて微笑んでいる。
長い美脚を組替えながら、次はどんな責めをしようか、と考えているような表情だ。
「いっぱい感じちゃって、恥ずかしくない? ふふっ」
僕の両手は相変わらず背中で拘束され、自分の股間に手を伸ばすことができない。
力を入れれば入れるほど拘束が厳しくなっていくようだ。
(ち、ちがっ)
反論しようにもペニスへの刺激が強すぎて嬌声に変わってしまう。
フゥ〜っとため息をついて、彼女は立ち上がると僕のほうに歩み寄ってきた。
そしておもむろに僕の顎をくいっともちあげて……
「ねえ、キミ喜びすぎだよ? 少し静かになさいね…… んっ♪」
メタリカからのディープキス。
彼女の舌が僕の口の中をねっとりと舐めまわす。
しびれるように舌が甘くもつれあう感触そのままに、彼女の顔が僕から離れた。
相変わらず彼女の舌は僕の中にあるというのに!?
数秒の間があり、彼女が怪しく微笑む。
「今ね、あなたの口の中に私の分身を入れてあげたの。
あなたがどんなに大声を出しても誰にも助けてもらえないように、口をふさいであげるわね……」
彼女が言い終わると、僕の口の中にあった彼女の舌(分身?)が変化した。
「んぅー!! んんんー!!!」
く、くるしい!呼吸も少し乱れる僕。
ちょうど僕の唇にマスクをするように、口の外に飛び出して張り付いてきた。
「しゃべれなくなると、感度が上がるのよね……次はこれよ! えいっ」
さらに彼女は、指先から小さな粘体を作り出し僕のほうに投げつけた。
ピピッ、と直径二センチ程度のメタルのしずくが僕の肩にくっつく。
そしてそれは、僕の両方の乳首に向かってプルプルと転がり始めて、僕の乳首の上で薄くパチンとはじけた。
「乳首も開発してあげるね……」
股間と同じような官能的な痺れが、僕の両胸を襲う。
乳首がこんなに感じてしまうなんて!
(や、やめてくれ!!これ以上刺激を重ねられたら……おかしくなっちゃう!!)
もはや僕はメタリカの責めに対して許しを乞うことすらできない。
「こんなに責めたらおかしくなっちゃう? つらかったらちゃんと言うのよ?? 」
口をふさがれているのに何かいえるわけ無いじゃないか!!
メタリカはいたずらっぽい顔で何もしゃべれない僕を見ている。
「クスクス……なにもいわないのね?
まだまだ大丈夫なのかしら。さすがね! じゃあ、もうちょっと気持ちよくしてあげるわね……ふふっ」
メタリカは再び僕に近づくと、その両手にローションをにじませて僕のわきの下に塗りつけてきた。
「ぬるぬるで……気持ちいいでしょ?今度はここも責め立ててあげる」
冗談じゃない! ただでさえ敏感なわきの下を徹底的に責めるつもりだ。
「きっとくすぐったくて、他の場所の快感なんか吹き飛んじゃうかもね?」
僕の心配をよそに、丁寧にローションを薄く伸ばすメタリカ。
「こっちも〜♪ うふっ」
両手で僕の耳をくすぐってくる。さらに耳の後ろにもきっちりと粘液を塗りつけている。
「こんなに我慢強い人はじめてだわぁ♪ じゃあ遠慮なく追加攻撃させてもらうからね」
メタリカの僕への責めはまだ続く…………。
………………………………
……………………
…………
……
・
どれくらい時間がたっただろう?
一度も射精してないとはいえ、僕の疲労はピークに達していた。
「ねえ? もうそろそろ降参してくれるのかしら?」
考えるより先に、僕は首を縦に振っていた。
もうこの快楽地獄から解放してくれ……その一念だけだった。
「いい子ね……ふふっ じゃあ、許してあげるわ」
パチン、という彼女の合図と共に全ての拘束が解除された。
体中を這いずり回っていた感覚も消え去った。
膝から崩れ落ちる僕……やった、解放された…………でも、なんかおかしい?
大事なものを忘れているような気がした。なぜか体が落ち着かない。
「ううう……・はぁ……あ、ああ!」
解放されたにもかかわらず下半身をモジモジさせている僕を楽しそうに見守るメタリカ。
「うふふふっ あら〜〜〜、ごめんなさい♪ 大事なところを忘れてたわ」
その声に反応して、股間に張り付いている彼女の分身がかすかにうごめく。
彼女が施したペニスのコーティングが外れていなかったのだ。
もちろん射精はできない。
ペニスを下から上にしごきあげるように、それは脈動していた。
「うわぁ! あっ あっ……は、はずして……」
僕は哀願した。
もはや自分の言いなりになりつつある僕を見て、メタリカはクスクス笑っている。
「そおねぇ……それは外せないのよ〜 残念ね?」
「そんなぁ!!!」
愕然とする僕を見て、薄く笑う彼女。
わざとらしく思い出したかのように、また語りだす。
「あ、そうだった……ここに入れれば外れるわよ? ふふ……」
そういいながら彼女は僕に見えるようにその美脚をM字に開いた。
ゆっくりした開脚動作も、僕を焦らすための演出なのだろうか……
そして彼女は、フルフルとうごめいている自分のマンコを指差した。
あんなところに挿入したら……
「ここにあなたのそれを、ゆっくり入れて御覧なさい? そうすればとろとろになって元通りになるわよ?」
彼女のコーティングは元々彼女の分身だ。
彼女の言うとおり、挿入すれば元に戻るのかもしれない。
ただし、それには殺人的な快感を伴うに違いない。
今の状態の僕に耐えられるだろうか?
「ただし、入れた後はあなたの内部に入り込んでいる私の分身も全部溶けちゃうからね?
すご〜く気持ちいいわよ〜? その快感に耐えないと、キミ本当に壊れちゃうかもよ? フフフ……」
彼女の声はすでに、半分くらいしか僕の耳に届いていなかった。
「あわてないで……さあ、ゆっくりやさしく入れてね」
ぴちゅ……
少し触れただけなのに、すでに高ぶった僕の神経には爆発的な快感が突き刺さってくる。
もっと、もっと彼女を感じたい!
僕の腰は自然に彼女の奥を目指していた。
ずぷっ……ずぷぷ……ぐちゅ……ぬる……
「そう……いいかんじよ、ふふっ」
快感を受けつつも余裕の表情のメタリカ。
メタリカに言われるまでも無く、もう快感の事しか頭に無かった。
彼女の膣に僕の下半身の全てを差し出す。ペニスが彼女の一番奥に届く。
それと同時に、次第にメタルのコーティングが溶けていく……
ジュルジュルとゆっくり溶けていくコーティングに目をやると、
自分のペニスも一緒に溶け出しているのではないかと錯覚してしまう。
「ぅああっ……・!!」
視覚からの刺激でも、もはや僕にはかなりヤバイ。
僕は目をギュッとつぶった。
メタリカはそんな僕をやさしく抱きしめ、拘束する。
「もういいのよ、あなたはよく頑張った。 後は私に全部任せて……ね?」
クールな表情を全く崩さず、メタリカは僕を包み込むようにやさしい笑顔で射精を促す。
彼女の腰が僕のペニスを絞るように下から上にクイックイッと動く。
「ほら……素直になって? うふっ」
もう限界だ……
「ねぇ…………あなたの元気のいいところが、どんどん上がってくるよ?」
彼女の言葉につられるように、僕の声も上ずっていく。
「あ……あ……あっ」
も、もうだめだ!!
ホントにガマンできない!!!という射精の瞬間……
「ちゃんと私の目を見て! 『出させてください』っていいなさい……」
突然彼女の膣がきゅきゅっと僕の根元を締め付けた。
僕が精子を出せるか出せないかギリギリのところを、彼女はすでに見切っている。
「心の底から負けを認めたら、緩めてあげる・・・その後は私の中で溶けちゃいなさい?」
僕にはもう彼女の寸止めを振り切る精神力も体力も残されていない。
そんなことも充分わかっていながら、メタリカは残酷な要求を突きつける。
「ぼ、僕の負けです・・・出させてください! ああぁ……」
メタリカが紡ぎだす甘美な焦らし責めに、僕は即答してしまった。
僕は心まで彼女に差し出してしまったんだ……
「はい、よくできました♪ じゃあ、約束のご褒美……」
彼女は僕のペニスの戒めを解くと同時に瞬間的にストン、と一往復ピストン運動をした。
膣を緩められ、弛緩したペニスに走るやわらかい衝撃……僕にとってはこれがとどめとなった。
「ああ……あっ あああああああああああああああぁぁぁ!!!!」
ドピュ〜〜〜〜〜 ピュピュピュ、どぷっ どぷっ………………
僕の心まで屈服させ、完全な勝利を手にした彼女が高らかに笑い出す。
「あははははっ! とうとうイっちゃったね? 完全の私の勝ちね♪ ふふっ」
まるで豊富な井戸水をポンプでくみ上げるかのように、僕は彼女の中に精を注ぎ込む。
メタリカも僕の快感を増幅させるかのように、不規則に上下に動きつづける。
満足げな顔で彼女が僕をやさしく抱きしめながらつぶやく。
僕の目はもう焦点が定まっていない。
「もうこれで止まらないよ? あなたが壊れるまで、あと何回楽しめるかな」
それが、快感におぼれ彼女の虜になった僕が最期に聞いた言葉だった…………。
BAD END
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