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「お兄ちゃーん、また会えたね」



夢の中のルルは、昼間と違って髪を結んでいなかった。

やわらかそうな生地の白いワンピースを着ていた。

褐色の肌とのコントラストが美しい。



不思議なことにルルに対する恐怖心は感じなかった。

むしろ本当の妹のような愛情を感じた。ルルの頭を優しく撫でてやる僕。




目を細め、うれしそうにしているルル。



「ねえ、今度はちゃんとルルのことを抱いて……」



「ああ……いいよ」

僕はルルを抱き寄せると、まるで恋人にするように唇を重ねた。



僕の口の中を、ルルの舌があちこちつついている。

ルルのキスは優しく、そして強烈だった。



「んふふ♪」

僕の口の中に次々と快感を植えつけていくルルのかわいい舌の動き。

最初、彼女をリードしていたはずだった僕の舌の動きがどんどん鈍くなっていく。



ルルが何かの能力を使っている様子はない。

ピンクの息を吐いて僕を魅了しているわけでもない。

純粋に彼女の魅力に僕が感じさせられているみたいだ。



ちゅぽん、という音が出る感じでルルが僕の唇を解放する。

すでに呼吸が荒くなっている僕。



「スライム技を使わずに、お兄ちゃんをいい気持ちにしてあげるぅ♪」



ルルは僕が恍惚とした表情をしていることに満足しているようだった。



「あふぅ、くそっ、いい気になるな……」



何とか反撃しようと試みるが、体が言うことをきかない。

甘く痺れてしまっているようだ。



ルルもそんなことはお見通しで、僕の上によいしょ、と跨ってくる。





「よしっ♪ ルルのあそこと、お兄ちゃんのおちんちん……どっちが強いか勝負しよう♪」



ルルは僕のあそこを優しくしっかり掴むと、すでにヌルヌルになっている自分のマンコに挿れ……なかった。

入り口付近で僕の先っぽをクルクルと擦り付けている。



ぴちゃぴちゃと……あそこのビラビラが僕の亀頭を嘗め回すたびに、どんどんヌルヌルが増してくる。



「……ルル、僕をじらしているのか?それとも入れる直前になって怖気づいたのかい??」



なかなか挿入しないことにいらだつ僕を見てルルが微笑む。



「お兄ちゃんの立派なやつをいきなり奥まで入れちゃうほど、ルルはお馬鹿さんじゃないよ?

今から、たっぷり弱らせてから一気に入れてあげるね! これ気持ちいいんだからぁ……」



スリスリスリ……くにゅくにゅっ……



最初は楽勝で耐えられるような鈍い快感だったが、

どんどん快感が蓄積されていく!あそこの感覚がまとわりついてはなれない!!



「んあああっ!! な、なんだこの感じ!!」



あまりのトロトロ感に耐えられず叫ぶ僕。



「入れた瞬間にイっちゃだめだぞ♪ お兄ちゃん」



楽しそうに僕に微笑むルル。



「ちょ、ちょっとま……あぁぁう!!!」



反対に快感に身をよじらせ始めている僕。

この攻撃はヤバイ!こんなのガマンできないよぉ……

腰を動かすこともできないほど防戦一方になってしまった。



無意識にベッドの端を掴んでしまう……

しかも、こんな女の子に主導権を握られていることが、ますます僕の恥辱感を高める。



「あぁん、あたしも気持ちイイ……お兄ちゃん、いっぱい感じてねぇ!ふふっ」



逃れられない快感に悶絶している僕とは逆に、自分の下で小さく震えている僕を見てストン、と腰を落とす。

ずりゅりゅっと、ルルの一番奥まで僕のあそこが入っていく。



いや、入れられていく……

ルルの膣にねじ込まれた僕のあそこは、一瞬たりともその刺激を我慢することができなかった。



「ガ、ガマンできないよ!ルル うわあああああああぁぁぁ!!!!!」





ドピュ、プシュ、ぴゅぴゅゅ〜〜〜〜〜〜〜



「はあぁん、いっぱい入ってくるぅ……最後までちゃんとイってね、お兄ちゃん……」



そういいながらルルはしばらく僕を優しく絞り続けた。

ルルに何度も優しくキスされ、ルルのあそこが僕を締め付けピクピク動くたび、愛おしさが増してくる。



「今夜は完全にあたしの勝ちだよね?お兄ちゃん♪」



彼女の下の口と上の口、両方で優しくなめまわされたおかげで、僕のほうがルルより先にイってしまった。

そんな僕を見て、ベッドでルルが微笑んでいる。



「へへ……お兄ちゃんには実際のバトルでも勝てると思ったんだけどなぁ」

夢の中とはいえ、かなり悔しい。



「む……僕は嘘つきの妹を持った覚えはないよ」



ちょっとふてくされて僕が言う。



「えぇぇ〜〜〜!?ルル、嘘なんかついてないもん」

驚いて目を丸くするルル。



「でも、『お母さんが連れて行かれた』と言って

  僕をだまして近づこうとしたじゃないか!そして僕のことを吸い尽くそうとしたでしょ??」



僕がそう言い放つと、ルルは少し悲しげな顔をした。

そして今度は少し涙を浮かべた瞳で僕を見つめてこういった。



「あ、あれは嘘じゃないよ!お兄ちゃんにママを助けて欲しかったんだもん!ホントだよっ!!

 吸い尽くそうとしたのは悪いと思ってるけど」



キリリとしたまっすぐな瞳……

僕にはルルが嘘つきに見えなくなっていた。



「えぇ!? そうだったの? …………んん、ごめんね。でも、どうして敵である僕が助けてくれると思ったのさ?」



ルルは少しも考えることもなく返事をした。



「だってお兄ちゃん、優しい目をしてたから……だから、バトルに負けた後にルルの『心』をお兄ちゃんにあげたんだよ?」



「心……? もしかしてあの琥珀色の指輪のことかい?」



もしかして、昼間拾い上げたアイテムがルル自身だったということなのか。

 

「うん。でも指輪じゃないよ。あれは…………」





朝陽がまぶしい。

夢の中でルルの話が中途半端ではあったが、僕は朝を迎えた。

しかし妙に生々しい夢だった……はっきりと内容を覚えてる。



僕はベッドから起き上がると、ルルのことを思いながら昨日拾った指輪を確かめようとした。

指輪は袋の中から消えていた。



おかしいな、と周囲を探しているその時、『ママを助けて!』と僕の心にルルの声が響く。

そうだ、昨日行くはずだった村に行ってみよう。



そうすればルルの言ってたことがわかるかもしれない。

僕は村に出かける準備を始めた。


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