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バレンタインKISS


僕の部屋には淫魔がいる。

二週間くらい前の朝に、突然僕のベッドに現れた。


ゲートが閉まる夜明け前に、自分の世界に帰れなくなってしまったらしい。

なんだかよくわからないが困っているようだった。


上目遣いで次の満月の夜まで居させてくれと頼まれた。

背中に羽が生えていることを気にしなければ、この部屋には似つかわしくない美女といえる。

わりと好みの顔立ちかも・・・


滞在中の食費はかからないというし、特に断る理由もない。

見てるだけなら綺麗だし、いまのところ迷惑でもないので住まわせている。


「おいっ、なかなかこれは美味なるものだな・・・」


チョコ食うか?


僕が昨日会社でもらってきたバレンタインのチョコを開封する淫魔。


「あっ、こら!!」



会社で密かに思いを寄せている理奈さんからもらったものだった。

なんでお前が勝手にバリバリと開いて・・・しかも食い始めた!

楽しみにしてたのに・・・僕が不満そうな顔をしていると、淫魔は突然僕の唇を奪った!



「お前にも分けてやろう。ほら、なかなかの味だろう?」


淫魔は器用に口元でパキッとチョコを割ると、そのかけらを僕の口に移してきた。

お前・・・わけてやるって・・・・・・元々僕のものだろがっ!

それにチョコの味くらい知ってるさ・・・って、なんだこれ!?


口の中に不思議な味が広がってくる。

頭がクラッと来たぞ・・・

絶対おかしい・・・ウィスキーとかブランデーは入ってないはずなんだけど?



「うまいか? 私の淫気を少しトッピングしておいたからな」


その言葉をきいて膝から崩れ落ちる僕。


こ、こいつ・・・余計なことを・・・・・・

だんだん体が火照りだした。



「よ、よくも理奈さんからもらったチョコを・・・ゆるさん!!」


鼻血を噴出しながら飛び掛る僕をひらりとかわす淫魔。

こいつのせいでせっかくのバレンタインチョコを変な味にされてしまった!


「そうか。そんなに大事なものとは知らなかった。すまなかったなぁ〜。」


大して悪いことをしたという風でもなく、チロリと舌を出して笑っている。

僕はその様子を見て脱力してしまった。

こいつには悪気はないんだよね・・・きっと。



「やれやれ・・・」


ティッシュをちぎって鼻に詰める。

これで出血多量で死ぬ可能性はなくなった。

僕は気を落ち着けると、何事もなかったかのように読みかけの本を読み始める。


「そんなに気を落すなよ。なあ?」


あー、くそっ・・・・・・とりあえずこいつは無視!!

僕がかまってくれないので、しばらくおとなしくしている淫魔。


コーヒーを飲みつつページをめくる。

ゆっくりとした時間が流れる。



「しかし・・・・・・なんとも精があふれてくるような食べ物ではないか!」


熱を帯びて震えているような淫魔の声。

先ほどよりも色っぽい気がする。


「んっ?」


異変に気付いた僕はもう一度淫魔のほうを見る。

彼女はほっそりとした手を自ら股間にしのばせてモジモジしはじめた。

な、なぜかこいつ一人で欲情している!!



「あふっ♪・・・ お前に責任を取ってもらおうか」


それは僕のセリフだろ!と思いつつ手足の自由を奪われた。

翼を広げて僕に襲い掛かってくる淫魔。

翼の先から真っ赤に淫気がほとばしっている!!


「んんん〜〜〜〜〜♪」


淫魔が僕にディープキスをっ! しかも本気っぽい・・・!!

意識がふっと途切れる僕。気がつくとベッドに横たえられていた。


そうか・・・ラブホとかでもチョコは精力剤として置いてあるからな。

淫魔の世界にはチョコがないとしたら、効果は絶大なのかもしれない。


「お前の好きな娘・・・理奈とかいったか?」


確かに好きだけど・・・・・・そ、それがどうした!?

くそっ・・・舌先がもつれてうまくしゃべれない・・・・・・


「その娘に代わってお前と交わってやろう!」


そんなこと頼んでない!! 僕から離れてくれ!!

性欲に火がついた淫魔はなかなかおとなしくならなかった。

彼女がようやく落ち着いたころには僕が干からびる寸前だった。



「教訓:淫魔にチョコをあげてはいけない」








END

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