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男の姿が完全に消えてから、俺は奈緒のほうを見た。

「大丈夫か?奈緒」

「ごめんなさい・・・」

いつもは気が強い奈緒が小さく震えている。
俺は少しでもこいつから目を離したことを後悔した。

「怖かったか?」

俺の言葉にコクンと頷く奈緒を、そっと抱きしめてやった。
大事なものは絶対手放しちゃいけない・・・誰かがいった言葉を俺は痛感していた。

客観的に見て奈緒はすごく可愛い女の子だ。
これから先も男からナンパされることだってあるだろう。
だけど奈緒自身はまだそういったことに対する免疫ができてない。
おそらくさっきの男の誘いにもうまく対応できなかったのだろう。

「タカヒロォ・・・ごめんなさい、あたし」

「もう俺のそばから離れるなよ」

奈緒の言葉を遮るように、俺はもう一度強く抱きしめた。
腕の中で奈緒が小さく頷いたのがわかる。

「お前がそばにいないと俺も寂しい」

「タカヒロ・・・」

一生懸命我慢していたのだろう。奈緒の目には涙がいっぱいだった。
大きな目から零れ落ちそうな涙をぬぐうように、俺は奈緒にキスをした。

そしてそのまま彼女の肩を抱いて水族館の外に出た





「さて、お仕置きタイムかなっ」

「な、なんでそうなるのよっ!タカヒロ!!」

俺と奈緒は水族館近くのラブホテルに入った。
「ホテルシーサイド」どこにでもありそうな名前。
部屋の中はうっすらとバニラの香りがして、波の音も聞こえる。

「タカヒロが悪いんじゃないのよぉ! 可愛い奈緒ちゃんを一人にしちゃ・・・むむー!」

抗議する奈緒の唇をそっとふさぐ。
しばらくの間、その小さな唇を味わっているうちに奈緒の手足がカクンと脱力した。

「ずるいよぉ・・・こういうキスには弱いんだもん・・・」

「この服・・・」

うっすらと頬を染める奈緒を見て、俺のほうも少し興奮してしまう。
シャワーも浴びずに奈緒をベッドに押し倒す。

「きょうの奈緒、すごく可愛いよ」



かわいいピンク色のチェックの服や、ニーソを脱がせてやる。
奈緒の耳に軽く息を吹きかけてやる。
体をこわばらせてビクンと敏感に反応する。

「ひゃんっ!そういうことは最初に言ってよぉ・・・」

フルフルしながらも嬉しそうに微笑む奈緒。
すでに下着姿の彼女の体を抱きしめながら優しくもう一度唇を重ねる。

「んっ・・・」

今度は奈緒のほうからも舌を絡めてきた。
初めての時よりも回を増すごとにどんどんキスがうまくなってる。
きっと『女の子の本』で知識を仕入れているのだろう。

「今日は俺のほうから奈緒を気持ちよくしてあげる」

すでに恍惚感いっぱいの奈緒の表情を見つつ、柔らかい生地のパンティをそっと脱がせる。
うっすらとした奈緒の繁みを指先で感じる。
さらに今度はブラを脱がせにかかった。

「やぁ・・・」

「胸、大きくなったか?」

その質問に、奈緒は小さく首を横に振った。
実際のところ彼女のバストはCカップを越えていると思う。
前と違って手のひらに収まらなくなってきている。

「寄せてあげてるのか。ふふっ」

「ちがっ!ムカツク・・・ああぁぁ!!」

むっとする彼女を無視して、桃色の乳首をコロコロとこね回した。

「はふ・・・」

「どうした?」

「いつもよりも気持ちいい・・・なんで・・・?」

「奈緒がエッチだからだろう?」

「そんなことない・・・けどっ!」

男性の雑誌に書いてある通りに手を動かしただけだが・・・なかなか効果的だな。
奈緒が女の子の雑誌を読んでいるように、俺だっていろいろ読んでいる。
可愛い彼女に気持ちよくなって欲しいから。

「ひゃあぁっ!?」

「もうグショグショですけど?」

彼女の乳首をいじっていた指先を背中に滑らせ、そのままお尻から秘所にしのばせる。
そして腕枕をしながらもう片方の手は優しく握ってやる。

「エロいな、奈緒・・・」

「も、もうっ!優しくして・・・タカヒロ・・・」

すっかり息が弾んだ奈緒をみていたら、俺のほうもつられて興奮してきた。
だが今日は俺がこいつを感じさせる番だ。
男は時として我慢も大事だ。

「すごく感度のいい体になってきたな」

「だ、だれのせいだと思ってるの・・・はぁ、はぁん!」

ゆっくりと指先で背筋を撫であげると、ビクビクと気持ち良さそうに震える。
芸術的な腰のラインにも指先を這わせる。

ツツツ・・・

脇の下の一歩手前まで一気に指を滑らせる。
細いながらもぴっちりと張りのある彼女の体は、触っているだけでもすごく気持ちいい。

「あっ、そんな・・・くぅん・・・イジワルしないで」

「興奮してきたときの奈緒の声ってすごくいいよね・・・」

「そんなのわかんない・・・でも・・・」

すでに奈緒の顔は真っ赤に染まっている。
視線は恥ずかしそうに俺を見つめたり、天井を見上げたりしている。
さらにモジモジと腰を動かし始めた。

「でも、なに?」

今なら俺にだってわかる。
もっと触って欲しい、気持ち良くして欲しいと奈緒の体が訴えかけている。

「いってごらん、奈緒?」

俺は少しだけ彼女の細い足を持ち上げて、その内側をそっとさすった。
軽く汗ばんだ少女の柔肌が手のひらに吸い付いてきた。

「きゃんっ」

「ここがいいんだ・・・!」

俺の腕の中で髪を振り乱して快感に身をよじる美少女。
奈緒の甘酸っぱい香りを感じながら、俺は手のひらの愛撫をエスカレートさせてみた。

「どう? 気持ちいいか、奈緒」

「すごい・・・よぉ・・・あたしの気持ちいいところわかるの?タカヒロ」

本当はわかるわけないけど、嬉しそうに俺を見つめる奈緒を見ていたら少し強がりも言いたくなる。
すっかり力が抜けた奈緒の体を引き寄せながら、可愛い耳元にそっと口を寄せる。

「まあな。奈緒はわかりやすいから」

今度は優しく抱きしめながらの愛撫。
ぷるんとしたバストを壊さないように片手で包み込みながら、ゆっくりと揉みまわす。

「ホントにも、ううぅ!・・・あ、ああぁぁ〜、そこはダメェ!!」

俺に口答えをしようとした奈緒をさえぎるように、ほんの少しの時間差で華奢な体に快感が突き抜けた。
震えながらの甘い吐息。奈緒の体はますます熱を帯びる。

「すごいよ、吸い付いてくる」

まるで雑誌のグラビアアイドルのように形の良いバストを激しく揺り動かす。
指と指の間に挟まったピンク色の乳首も転がしてみる。

「ぐにゅぐにゅさせちゃダメ〜!」

「痛いのか?」

「ち、ちがう・・・でもヤバいの!」

「ふーん・・・」

もちろん乳首の愛撫をやめる気などない。
ヤバイといわれても奈緒の体がもっと気持ち良くして欲しいといっている。

俺はそのリクエストに応えた。

「だからぁ!ダメエェェ・・・熱くなって、痺れてきちゃうのぉ〜〜」

「どんどん痺れちゃえ」

指先で乳首を強く押し込んでやると、心地よい弾力が返ってきた。

くにゅんっ

「ふあああぁぁぁー!!」

奈緒がたまらず声を上げた瞬間、俺はもう片方の手を彼女の股間にしのばせた。
そしてうっすらとしたヘアをかきわけ、クリトリスをじわじわとこね回した。

「だ、だめぇ!おかしく、あたし・・・ヘンになっちゃうー!!」

「こんなに脚開いてるよ・・・恥ずかしいな?奈緒」」

彼女の体をがっちりと抱きしめながら、じわじわと高みに導く。
いつか俺の部屋で好き放題やられた借りを返すように。

「タカヒロォ・・・あ、あたし・・・」

それにしても乳首とクリのダブル責めはかなり効いているようだ。
男性雑誌に書いてある通りにやってるだけなのだが。

しばらくの間、彼女の感じる顔を見ながら俺は愛撫を続けた。
数分後、とうとう奈緒が降参の意思表示をした。

「お願い・・・入れて・・・タカヒロ・・・」

潤んだ瞳で見つめられるとなんともいえない気分になる。
俺はそんなに経験豊富なほうではないが、この瞬間だけは男として誇らしい。

「じゃあ、いくぞ?」

「ウン・・・」

恥ずかしそうに脚を大きく開く奈緒の体に覆いかぶさる。
すっかり熱くなった俺の先端を、桃色にとろけた花弁に押し当てる。

「ぐっ・・・!」

トロリとした奈緒の粘液が先端を包み、少しだけ腰を沈めたところで軽い抵抗感を感じた。

奈緒の入り口はすごく狭い。
ここで気を抜くと、中に入れた瞬間に搾り出されてしまうほどに。

俺は歯を食いしばって腰に力を入れる。


ずにゅううっ!!!


「き、つい!・・・大きすぎだよっ、タカヒロ!!」

「お前こそっ!気持ちよすぎる!!」

毎度の事ながら、挿入した瞬間から攻守が逆転する。
亀頭が完全に埋没すると、今度は奈緒の膣が狂おしく絡みついてきた!

(こんなの耐えられる男・・・いるのか!?)

奈緒の意思に関係なく、クチュクチュと蠢いて俺を感じさせる蜜壷。
ここまでしっかり感じさせたとしても一気に振り出しに戻される感じだ。

「タカヒロも・・・イっちゃいそうじゃない?」

感じまくっているはずなのに、不適に笑いかけてくる奈緒。
その妖しい表情だけでもイかされてしまいそうだ。

でも・・・

「でも今日はお前が先にイけー!」

「あっ、ズルい!こんなのぉー!!イっちゃうぅぅぅー!!!」

ひときわ強く腰を叩きつけると、奈緒はガクガクと体を震わせて気を失った。
キュンキュンと締め付けてくる膣の強さがさらに強まってきて、俺を追い込んでくる。

(やばっ、今度は俺が・・・!!)

だがペニスを引き抜く力が間に合わない!
奈緒の細い腰に抱きつくように快感に耐える俺だったが、もう手遅れだった。

「ぐあああぁぁっ!!!」

その次の瞬間、俺は奈緒の内部に盛大にぶちまけてしまった・・・






行為のあと、シャワーを一緒に浴びる。
そして俺は奈緒の体をタオルで拭いてやりながら尋ねた。

「きょうはどうだった?」

「満足シタ・・・」

奈緒は快感が抜け切ってない様子で、目がトローンとしている。
その様子に満足しながらも、俺はジーンズのポケットからあるものを取り出した。

「奈緒、左手出して」

「えっ?」

細い奈緒の指先に、銀色に光る指輪をはめてあげた。

「イルカちゃんだぁー!!」

「黙っててごめんな」

水族館で奈緒が一目ぼれした指輪を、俺はこっそりと買っておいた。
あとで彼女を驚かせてやろうと思って。

「これいいの!くれるの!?」

「ああ、いいよ。奈緒のために買っといたんだ」

「タカヒロ、だーい好き!!」


イルカの指輪はプラチナ製でなかなか高額だった。
でも本当に嬉しそうにしている奈緒を見ていたら、値段のことなどどうでもよくなった。

抱きついた奈緒を振りほどくのにしばらく時間がかかったが、ホテルの延長料金はかからなかった。

外に出た俺たちを、相変わらず暑い夏の日差しが待ち構えていた。







おしまい♪

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