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僕の目の前にいるのは確かに美咲さんだ。美咲優子さんだ。

秘書課で美人で僕の憧れだった彼女に間違いないはずだ。

しかし…



「うん?なぁに?」

射精寸前で寸止めされている僕の口元が動いたのを見て、美咲さんが語りかけてくる。


「…違う」

「え?」

次の瞬間僕は彼女を押しのけていた。

そして−



「僕の憧れの…大好きな美咲さんは今のキミじゃない!」

「えっ、やだ…きゃああ!」

しなやかで長い脚を持ち上げ、鮮やかに体位を変換していた。

そしてそのまま彼女に挿入…してしまった!

ズップウウゥ!!


「あああああああああああぁっ、はぁぁぁん!!!!」

美しい黒髪が舞い上がる。

勢いよく挿入したため、一気に最深部に到達したようだ。

コリッとした何かが僕のペニスの先端に感じ取れた。


「あ、あそこの奥が…きゅんきゅんするぅぅ!!!」

突然の僕の反撃に対応できないまま、敏感な部分を責められた彼女が快感にあえいでいる。



ここが勝負とばかりに僕は激しく腰を打ちつけた。

パァン、パァンという音が資料室に大きく響き渡る。

いつしか僕は彼女のお尻を抱えて、バックの体勢になっていた。


「やだっ、感じてきちゃう!!」

頭をブンブン振って正気を保とうとする彼女。

しかし僕は腰を打ちつけながら左手の先でクリトリスをつまみあげていた。


「ひゃうんっ!!そこはダメぇ…」

真っ白な背中が汗をにじませて快感に波を打つ。

僕は彼女の一番感じるであろうスポットを指先でじりじりと愛撫し続けた。





「あっ、あああっ…ダメ、いっちゃう!!!」

二度三度と体を大きく震わせてから美咲さんはぐったりとなった。

荒く息を弾ませながら床に伏した彼女をそっと抱きかかえる。




「伊藤くんのバカ…」

僕の腕の中にはいつもと違う美咲さんがいた。

クールで知的で近寄りがたい彼女はそこにはいなかった。

ただただ子犬のように震えて甘えてくる彼女…僕はやさしくキスをした。

それから僕たちは慌てて服を着ると、資料室を後にした。




一週間後…


今日は日曜日。

僕と美咲さんは海沿いの景色のいい公園にいた。




「どうしたの?ボーっとして」

僕の横で微笑む彼女。

クリーム色のワンピースがとてもよく似合っている。

ほんの少し前までは憧れの存在だった女性がそばにいるだけで僕は幸せだった。


「ねぇ、伊藤くん」

「なに、美咲さん?」

海風が少し強めに僕たちを吹きつけた。

少しよろけた彼女が僕にもたれかかりながら囁いた。


(私のこと大好きっていってくれたよね?)

あの日のことか…思い出すだけでも赤面する。

僕はとぼけてお茶を濁したが、彼女は食い下がった。


(本当に好きなら、これからは「優子」って呼んで)

夜になると淫らに誘惑してくる彼女も大好きだけど、僕はこういう美咲さ…いや、優子が大好きなんだ。

僕は返事をする代わりに優しく唇を重ねた。



(好きだよ、シュウくん♪)

優しいキスの後、彼女は恥ずかしそうに僕の名前を囁いた。



HAPPY END♪

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