「これ、な〜んだ?」
沙織の手が何かをつまんでいる。
暗くてよくわからないが、小さなリング。
フニフニと形を変えるそれは、輪ゴムのようだった。
「ま、まさか・・・」
一瞬で沙織のやろうとしていることを悟る僕。
「そうだよ。これであなたのおちんちんの根元を縛ってあげる。素直に答えなかった罰だよ。 えいっ♪」
そういい終わると、沙織はすばやく僕のペニスにクルクルと黒いゴムを巻きつけた。
一瞬軽い痛みがペニスに走る。
これで僕はイキたくてもイケない状態に追いやられた。
「ねえ、想像してみて・・・このゴムはいつも私が髪を縛っている時のものだよ。言ってみれば私の髪の一部なのよ。」
沙織の髪ゴム・・・
僕は今、彼女の髪と同じように縛られちゃったんだ・・・。
なんとなくモヤモヤする思いが胸に広がり、快感を増加させる。
次に彼女はベッドの下から何かを取り出した。
ペットボトルの中でとろとろになっているのはローションだった。
沙織は手のひらにローションをトロリと垂らした。
そして、すこしクチュクチュと手のひらで揉む。
「これも病み付きになっちゃうかもよ? あなた、ローションは初めて体験だよね?」
彼女は両手で僕のペニスを包み込むと、優しく上下にこすり始めた。
じれったくなるほどゆっくりと、僕の性感を確かめながら彼女の指が上下する。
「あれ? 声出さないんだ〜〜。すごいね? でも気持ちいいのはまだこれからだよ〜」
クニュ、クチュクチュ、ジュプジュプジュプ・・・
沙織の指先からねっとりと送り込まれる快感に、手足は突っ張って耐えようとする僕。
しかし彼女のローションテクは僕の感じるところだけをネチネチと責め立てる。
次第に追い詰められていく僕が叫び声をあげようとすると、沙織は僕の口の中に脱ぎ捨てたパンティを押し込んできた!
「〜〜〜!!!!」
一瞬息が止まり、パニックになる僕。
「あはっ すごい感じ方ね〜。このヌルヌル感に私の髪の毛の感触も加わると、もう病み付きよ?」
か、髪の毛で僕のペニスを??
「ローションと合わさると、ざらざら〜〜〜って気持ちよくなるのよ? ふふっ、やって欲しくなっちゃう?」
不覚にもその言葉にピクンと感応してしまう僕のペニスを、沙織は優しく微笑みながらさらにごしゅごしゅと激しくしごく!!
「でも、髪コキは私もいっぱい汚れちゃうから・・・今度ね。きょうは髪の匂いだけでイカせてあげる。
そうなるともう自分のオナニーじゃイケなくなっちゃうね?」
僕のペニスは普通ならもう2,3回イカされているかもしれない。
でも、彼女の髪ゴムのせいで射精が出来ない!
「イきたくなったら、ちゃんといいなさい?・・・言えないでしょうけど。ふふっ」
彼女の細い指がペニスに絡みつく様子を見て、僕は彼女の指より細い髪の毛が絡みつくことを想像していた。
もしも彼女の髪が生き物のように動いて、僕のペニスをしごきあげたら・・・淫らな想像に僕はますます性感を高めてしまう。
ちゅぽん、と沙織は僕の口からパンティを取り出した。
ローション手コキも中断すると、今度は僕を優しく抱きしめながらキスをしてきた。
「ん・・・♪ 苦しかった? 今度はもっと苦しくしてあげるわね。」
彼女の優しい声とともに、髪の香りが胸にしみる。
そして今度は一転して、激しいキス!!
沙織の舌が僕の口の中を暴れまわる。
僕は先ほどまで口の中がいっぱいだったので、あごに力が入らず反撃できない。
キスがおわると、沙織はクールな表情になっていた。
まるで女王様といった感じ。
「・・・今からあなたに浮気の罰を与えるわ。そして同時に快感も刷り込む。」
その言葉に思わずビクッとしてしまう僕。
激しい言葉とは正反対にサラサラ、と沙織の黒髪が優しく僕の耳をなでる。
そして沙織は僕の耳に舌をねじ込んでから、唇をスライドさせて僕の首筋あたりをペロリとなめた。
ゾクゾクとした快感が僕の背筋を走る。
僕が沙織の舌の動きに気を取られている間に、彼女は自分の髪をゆっくりと僕に巻きつけていた。
気がつくと、沙織の髪がマフラーのように僕の首周りにまとわりついていた。
沙織の黒髪がふわふわしていい感触だ・・・と思っていたのも束の間、ゆっくりジワジワと髪の毛が僕の首を締め付けてきた。
まさに「真綿で首を締め付ける」ように僕をゆっくり締め付ける沙織。
さすがに苦しくなってきた僕は沙織に向かって泣きごとをいってしまう。
「ぐあぁっ!! な、なにを・・・」
金魚のように口をパクパクさせる僕。
そんな僕を見ていきなりキュウウっと力を加える沙織。
「ほら・・・こうやって首筋を締め付けるとすぐに息が出来なくなっちゃうでしょ。」
無邪気にクスクスと笑いながら、自分の髪で僕を締め付ける彼女。
しばらくの間、僕の喉が彼女の髪で締め付けられ、今度は締め付けるときと同じ速さでゆっくり解放される。
「これなら耐えられるでしょ? でも連続でやられたらどうなるかしら??」
今度は息を整えるまもなく、沙織の髪が再び僕の呼吸を絡め取る!!
「ぁがっ・・・!!!」
沙織は次の瞬間、僕の首を一気に絞める。
そしてまた解放する。
ネコがねずみをいたぶるように、僕に絶対的な力の差を見せ付ける沙織。
そのあと沙織は、僕を締め付けては解放するという行為を緩急をつけて何度も何度も繰り返した。
く、くるしい・・・
髪の毛の締め付けで気が遠くなりつつも、僕は彼女に髪の香りと甘い痛みを交互に刷り込まれてゆく・・・。
「さ、沙織・・・もうゆる、はぅっ!!」
懸命に許しをこう僕。
「うふっ? なにかしら?」
邪悪な笑みを浮かべる沙織。
僕の中でその苦しさはだんだんと快感に変わりつつあった。
「本当はもう少し私の髪が長かったら、もっとぐるぐるにあなたの首に巻きつけてあげたかったけど・・・まあいいわ。」
ベッドの上には、彼女の髪の毛による調教でスタミナを搾り取られた僕がいた。
もはや僕の心と体を支配したと確信した沙織が、得意げに僕を見下ろす。
「あなたはもう堕ちちゃってみたいだし? いっぱいドピュドピュしたくても、もう自分の手では射精出来なくなってるのよ?」
そういいながら沙織は手を後ろのほうにすーっと伸ばした。
そして美しい指先で僕のペニスの先をつまみ、クリュクリュともてあそぶ。
「私じゃないとイケない体にしてあげたの。しかも黒髪で刺激してあげないとイカないはずよ。その証拠に、私が今から何回もイかせてあげるわ。」
沙織の黒髪の香りを胸いっぱいに吸い込んだあとのペニスへの愛撫は、今までで最高の快感だった。
「あっ、あっ!沙織、それいい!! このままイっちゃうよ!!」
その次の瞬間、ふっとペニスから指の感触が消える。沙織が手を休めたのだ。
「うふふっ、だめ〜〜〜〜♪ それにあなたはイけないわ。根元も縛ってあるもの。」
今度は手のひらを自分でペロリとなめて、唾液を僕のペニスに塗りつける。
「これで滑りを良くしてから、髪の毛でいいことしてあげる。」
彼女は自分の髪を一本だけプツンと引き抜く。70センチくらいある。
そして、亀頭のくびれ部分に黒髪をくるりと巻きつけた。
その髪の両端をもって、ゆっくりと左右に引っ張り始めた。
「うふふっ、これすごいでしょ? 私が考えたんだよ〜〜
私のこの髪で、あなたのおちんちんをピンピンピンって締めたり緩めたりするのよ。
すごいじれったいでしょ? 髪の毛一本であなたは私に負けちゃうの。
しかもこれだとずっと快感が蓄積しちゃうでしょ? ほらほらっ!」
小悪魔のような沙織の寸止めに身もだえする僕。
「沙織っ! さおり〜〜〜!!! くそっ、腰が溶けちまう・・・」しかし両手両足は拘束されている。
「たっぷり時間をかけて素直にしてあげるからね。いつまで正気でいられるかしら?」
さきほどから沙織の髪の毛一本で僕は踊らされている。
彼女の髪がペニスを横方向にゆっくり移動するたびに、快感で神経が切り刻まれる・・・
「髪の毛一本責め」は、一気に僕を射精させることはないがジワジワとボディブローのように快感を蓄積させた。
「こうやってシュルシュル〜〜ッ、って髪の毛を移動させながら・・・」
手の動きを休めずに、彼女はペロリッと裏筋を舐め上げた。
ガマン汁と合わさった彼女の唾液が、ピピッと僕のおなかに飛び散る。
「ぁぁぁぁっ!!」
突然の快感に声をあげてしまう僕。
僕のペニスは、かなり性感を高められているようだ。
「髪の毛責めされながら裏筋をナメナメされるのってどうかな? うふっ♪」
さらに沙織は髪の毛の先で僕の亀頭を撫で回しはじめる。
ふわふわの感触が僕を包む。
彼女の髪が亀頭全体を包みこんだ・・・
特に裏筋部分が敏感な僕は、快感ポイントをなでられるたびに微妙に腰がヒクヒクと動いてしまう。
彼女はそれを見逃さなかった。
ニヤリと笑って僕に屈辱の言葉を浴びせる。
「へぇ〜、フェラよりも髪のほうが感じるなんて、本当にヘンタイさんね!! きゃはははっ」
さらに彼女は体を上のほうにずらしきて、僕のペニスを髪の毛でこねくりまわしながらこう言った。
「いいことしてあげるわ、ヘンタイさん。今から私の乳首と、あなたの亀頭を勝負させましょうね〜」
ぷにゅう・・・彼女は僕のペニスに胸を押し当てた!
彼女の固くなった乳首が僕のペニスにコリコリと直撃する。
それだけでもとんでもない刺激だ!
「まだまだ私のほうが敏感で不利だから、おちんちんとおっぱいの間に髪の毛でクッション作りましょうね〜 ふふっ」
サラサラ・・・くにくにくにっ!
思いがけない新たな刺激に、僕は悶絶した。
彼女の乳首がスリスリと僕の亀頭をすりつぶす!
その刺激をさらに高めているのは彼女の髪だった。
「ず、ずるいよ!沙織〜〜〜〜っ! 先っぽが溶かされちゃう!!」
もだえる僕を見て、満足そうに微笑む沙織。
しかし彼女の乳首と髪の毛のコラボレーションは僕を休ませることは無かった。
沙織は僕の手足を解放した。
もはや身動きも満足に出来ないと判断したからだろう。
実際に僕は彼女の執拗な責めを受け流すことが出来ず、激しく体力を削り取られていた。
「うふっ、あなたのおちんちんが泣いてるよ? 早くイかせて〜〜〜って・・・」
余裕の表情で僕の隣に添い寝をする沙織。
その間も僕の顔を髪の毛でふわふわと包み、しっかりと僕の動きを縛っている。
甘い香りを吸い込まされて、僕は脱力状態のままだ・・・
「じゃあ、そろそろイかせてあげますか! きょうは思いっきり中に出していいよ〜」
自分の腕の中でとろとろになっている僕を見て、彼女が仕上げに入ろうとしていた。
疲労感の中にも、射精したい欲望でいっぱいの僕は彼女の言葉に敏感に反応してしまう。
「今までさんざん焦らしていたから、この髪ゴムを外したらドピュドピュが止まらなくなっちゃうかもね? ふふふ♪」
彼女はゆったりとした動きで焦らすように、僕の根元を縛る髪ゴムを外そうとする。
僕は期待感に胸を膨らませつつ、おとなしくその動きを見ていた。
「はい、ゴム取れました〜」
僕のペニスの根元に巻きついていた黒いゴムは、沙織の手によって取り去られた。
今のところ射精感はない・・・が、沙織がその髪をペニスに巻きつけ、やわやわとマッサージをしてくる!
僕の体の奥から、彼女の髪の毛マッサージによって射精感が吹き上がってくる。
「ああっ、な・・・なんだこれ! 腰が勝手に動きそうだ」
戸惑う僕を見下しながら、沙織は僕のペニスを左手でくいっと持ち上げ自分のマンコにあてがう。
「思いっきりイかせてあげる・・・これでトドメよ! えいっ」
沙織の腰がすばやくストン、と沈む。
髪ゴムが外れて敏感になっている僕のペニスを、彼女は一気に飲み込んだ!
クチュ・・・きゅうううううううううう!!!
「ふふっ、私の下のお口・・・お味はどうかしら?」
元々締りがいい彼女の膣が、一番奥まで僕を飲み込んで亀頭をロックしてくる。
その状態で根元と先っぽを交互に締め付けてくる。
(うわあああああああ!!!)
声を出したら負けだ!という思いで快感に耐える僕。
彼女のマンコがいよいよ僕を搾り取るために、根元はきつく、中のほうは柔らかく・・・クニュウゥゥゥっと膣内がうごめく。
さすがに僕は耐え切れず、つま先をピンと伸ばした状態でついに絶頂を迎えた。
「さ、さおり〜〜〜!!! もうだめだ、イっちゃうよ!!」
ドピュドピュ〜〜〜〜グプグプグプッ、ゴプ・・・・ピュルピュル・・・
「あらっ? 早いんじゃないの、うふふっ♪」
僕を見下しながら笑う彼女。
だめだ!射精の勢いが止まらない!!
このままじゃ一滴残らず空っぽにされてしまいそうだ。
「あはっ、元気いいわね。いいわ、全部吸い取ってあげる。どんどんイきなさい!」
僕が一度放出して萎えそうになっても、彼女の髪の香りと腰づかいがそれを許さない。
瞬間的にペニスが柔らかくなると、彼女は腰の上下運動をやめて膣内で僕をねっとりと揉みまわす。
そしてまた硬くなると動きを再開する・・・
それほどまでに、彼女によって僕は焦らされ、精液を溜め込まされていたんだ。
「きゃっ・・・すごい! どんどんあなたが流れ込んでくるよ〜〜〜!!!」
沙織はうれしそうに、さらに腰をグラインドさせる。
彼女は少し腰を上げて8の字を描くように亀頭だけを締め付けて、また腰を沈める。
そのたびに僕のペニスは沙織に精液をささげる。
そういえば今まで彼女が騎乗位になったことはなかった。
こんなテクニシャンだったなんて!
あまりの快感に気を失いそうな僕に、沙織が覆いかぶさって熱いキスをしてくる。
ふわりと漂う沙織の髪の香り。
それは汗のにおいと混じって、周囲にとても淫らな空気を撒き散らしていた。
「はぁっ、はぁ・・・完全に縛ってあげる。もう浮気なんてさせないからね? うふふっ」
薄れ行く意識の中で、彼女の唇の感触、息づかい、そして・・・黒髪の香りだけが僕に刷り込まれた。
第一部完
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