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      麗しの瑞(みずき)さんと…








「ここからが本当の勝負」

「いったい何をするつもりなんだ、瑞!」

俺を押さえ込んだまま、瑞はじわじわと顔を寄せてきた。
思わず妹であることを忘れるくらいの美少女。
ついこないだまではこんなこと、意識しなかったのに……

「み、瑞、だめだよ……」

「兄さん、お耳の中から犯してあげる」


ふううぅぅ〜〜……

耳元に妹の暖かい吐息が吹きかけられる。
耳の奥をかすめるくすぐったさに耐え切れず、俺はブルッと震えた。
がっちりと絡み付いた腕を振り払うことは出来そうにない。

「そんな誘惑になんて……絶対負けないぞ」

「ううん、きっと負ける。兄さん、私の誘惑に勝てない」

「お前は一体……あうううぅぅっ!!」

「兄さん、なかなかしぶとい」

きゅうっ

首に回された瑞の腕が優しく俺を包む。
おでことおでこがぶつかる距離で、妖しく俺を見つめる妹。

「今から兄さんを動けなくする魔法、かける」

「魔法?」

「そう、魔法。妹に力を吸い取られちゃうの……」

チュッ♪

「あっ……」

「……」

そっとかぶせられた唇が離れる瞬間、思わず声を出してしまった。
うっすらと頬を赤く染める瑞を見ながら、俺の鼓動も早くなる。

(い、妹にキスされたくらいで……しっかりしろ! 俺っ)

なんとかして平常心を保とうとするが、まったく無駄だった。
瑞がさらに追い討ちをかけてきたからだ。

「まだ効いていない。もっとする……んちゅ、ちゅっ…」

「みずっ、やめっ、ん…んっ! んうううぅぅ〜〜」

ピチャピチャと水音を立てながら絡み付く舌先。
妹の真っ赤な舌先が俺をチロチロとくすぐる。
はじめは拒む振りをしていた俺だったが、だんだんあごに力が入らなくなって……

「うっ、ううぅぅ」

「ほら、落ちてきた」

「ま、まだ負けるわけには……」

「ううん、さっきよりも弱くなった」

抱きしめた腕の中で、俺が脱力したのを確認した瑞がニッコリと微笑んだ。


「兄さんの身体、私に押さえ込まれたまま動けないね」

「くそ、こんなの……」

ぜんぜん力が入らない。
瑞の腕はさっきよりも緩んでいるというのに、逃げ出すことが出来ない。
逃げ出す気力が……完全に消え去ってしまった。

「ふふっ、なんだか惨め。こないだと一緒」

言葉とは裏腹に、瑞が俺を見る目は優しい。
黒真珠みたいにクリクリした瞳の中には、くっきりと俺が写っている。

「兄さん、妹に押さえ込まれて全然動けないなんて恥ずかしい」

俺の手に自分の手のひらを合わせて、指をからませる瑞。
妹の細指が絡み付いて俺の手をぎゅっと握り締めてくる。
その感覚が異常に心地よい。

「もう離してくれ…」

「だめ。兄さん、もっと動けなくなる」

瑞はいったん腰を浮かせると、俺の上に馬乗りになった。

「今から私の身体、たっぷり兄さんに擦り付ける」

両手をぴったり合わせて、俺を拘束しながら瑞は身体をくねらせた。
軽く押さえ込まれた状態で、妹の柔らかい身体を無理やり感じさせられる。
いや、もはや押さえ込みなどではなく……これは調教だ。

胴着の上からとは言え、はっきりわかる瑞のバスト。
細い身体が左右に揺らめくたび、俺の頬を絹糸のような髪が甘く撫でていく。
こんなことをされたら、もう……


ふわんっ

「髪の匂いもしっかり感じてほしい」

くすっと笑ってから、俺に触れた髪をわざと揺らしてくる。
ふわりと鼻腔をかすめる瑞の髪の香り。

「兄さん、いい匂い?」

「う、うん……」

「うっとりしてるその顔、すごく好き」

チュッ……

キスを重ねられるたび、身体が触れ合うたびに瑞のことで頭がいっぱいになる。
俺は決してシスコンなんかじゃない。
妹とこうして触れ合うことが良くないことだってわかってる。
わかってはいるけど、こんなに甘く迫られたら断ることなんて出来ない。

「み、みずき…」

「私の魅力に降参するまでは、絶対におちんちん触ってあげない」

ポツリと呟いた妹の一言に、打ちのめされる。
まるで俺の心を見透かしたかのような瑞の一言。

「でもちょっと可愛そうかも」

「瑞……ううぅぅ…」

「兄さんのこと、そろそろイかせてあげたい」

「……」

答えられずに黙り込む俺の顔を、瑞は楽しそうに眺めている。

「私のことで頭をいっぱいにして」

言われるまでもなく、すでに俺の頭の中はお前で……

「苦しくて切なくて、おちんちんがピンピンになったら、優しくそっと撫でてあげる」

今すぐにでも触って欲しい。
瑞のいたずらな指先で亀頭を挟まれたい。
ヌルヌルの先端を何度もなぞられて、そのままイかせて欲しい!
俺の思いを感じたのか、瑞は少しだけ微笑んだ。

「こんなふうに?」

ツツー……

「ふああっ!!」

「いい声ね。もっと大きくして……兄さん」

一瞬だけトランクスの上を指先がかすめた。
妹の細い指が裏筋部分を軽くこすっただけで、ペニスからドクドクと我慢汁が溢れる。

(バレちゃう!!)

じわっとあふれ出した我慢汁を瑞に気づかれたくない。
俺の葛藤をよそに、瑞は俺の顔を両手で挟みこんだ。

「妹の、私の匂いと体温をしっかり感じて……」

身体を重ねながら、上目遣いでじっと俺を見つめてくる。
吸い込まれるような黒い瞳があまりにもキレイで、俺は目をそらせなくなってしまう。

「クスッ、兄さんの身体……さっきよりも力が抜けてきてる。もっともっと弱くしてあげる」

「瑞、もうやめてくれ……俺、ホントにやばくなってきた」

「おちんちん触ってほしい、っていえばいいのに。私と兄さんだけの秘密にしてあげるのに」

瑞は俺の拘束を解いて、すっと上体を起こした。

「もっと素直になって? 兄さん」

「素直に?」

「うん。妹だって、ひとりの女の子なんだよ? エッチなことしてもいいのに」

「……」

まっすぐに俺を見る瑞。その視線に迷いは……全くない。
何だか俺のほうがおかしいのではないかと言う気持ちになってくる。
妹と恋するなんて、一般世間ではありえない。
しかし瑞を見ていると、自分の中の常識が疑わしくなってくる。
美しい容姿にではなく、俺を見つめる一途な想いに……見惚れてしまう。

「兄さん……」

仮に妹が俺のことを好きでも、俺が断れば済む話だ。
しかしそれは……できそうにない。

「兄さん、やっぱり意地っぱり。それだけはすごいとおもうけど」

俺の股間に、そっと忍び寄る白い手のひら。
トランクスに出来た小さなしみを、瑞は指先でねっとりと弄んだ。

「うわあぁぁぁっ!」

「兄さんのここはもうギブアップしたがってる。かわいそう」


クチュ、ニチュッ…

チュプ…

はじめは人差し指だけだった愛撫が、徐々に激しさを増していく。
中指と薬指も加わり、明確に俺をイかせる指使いへと変化していく!

「ぐああああぁっ! やめるんだ、瑞いいぃぃぃ!!」

「絶対やめない。素直にしてあげる」


キチュッ、ピチュ、ニチュッ…

キュウウウゥゥゥゥ……チュプチュプチュプ……


「みっ、みず……!」

「もうこれでおしまい。いっぱい出して、兄さん」

言い終わると、瑞はゆっくりと手のひらを俺の股間に押し当てた。
やわらかい妹の手で、ペニスが押しつぶされる。

「恥ずかしいシミを一杯にじませてあげる、兄さん」

くちゅうううぅぅぅっ……

「ああっ、もう! くそっ、くそおおおぉぉ!!」

時間にしてみればほんの少しだけだった。
押し当てた手のひらが股間にジワリと重みを加えてきた。
普段なら耐えられる他愛ない刺激。

だがその一瞬の刺激さえも、今の俺には耐えることはできなかった。




「あっ、あっ、あああぁぁ――!!」

瑞が入れた快感のスイッチ。
その効果はすさまじく、一瞬で身体中を駆け巡る。
勝手に腰がガクガクと震えだし、俺の中で何かが崩れていく!
ほんの少し触られただけでもう止められない。
妹の、瑞の目の前だというのにまったく我慢が効かない!!

「で、出るッ! 出ちゃうよ、あ、あっ、ああああぁぁっ!!」

「……兄さん、私の名前を呼んで。そのほうがきっと気持ちよくなる」

俺に向かってにっこり微笑む妹の顔が、今までで一番可愛く見えた。


「瑞、みずきっ、みずきいいいぃぃぃ! うわああああぁぁぁぁ!!!!」

ドピュドピュドピュ〜〜〜〜〜〜〜!!!









「もう決まりだね、兄さん」

「えっ……?」

「兄さんの負け。私の勝ち」

瑞はうれしそうに手のひらを俺のほうに向けた。
ほっそりとした指先の間に、俺の降参の証がこびりついている。

「私に囁かれて、私のことを考えて……こんなにしちゃってる」

「そ、それはっ!」

「神聖な道場の中で……私のこと、犯した」

慌てて首を横に振る俺。
だいたい畳の上で俺を犯したのは瑞であって……

「それに兄さん、早すぎ」

「うっ」

それについては全く言い返せない。


「罰として、兄さんは毎日私に犯される。明日も明後日も特訓する」


ニコニコしながらそっと身を寄せてくる妹。
瑞は楽しそうに上目遣いで俺を見ている。


「兄さん、なにか言いたい事ある?」

「い、いや……」

「ほら、また兄さんのが……硬くなってきた」

ほんのりと感じる瑞の体温のせいなのか、再びペニスが硬さを取り戻してきた。
格闘技でもセックスでも俺の上を行く妹・瑞のいうことには、しばらくは逆らえそうになかった。









FIN







※西田様、画像その他を貸して頂きましてありがとうございました m(_ _)m

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