殴られた瞬間、残酷なまでにステルス加藤の意識は弾けとんだ。
年齢は同じとはいえ、女子に吹っ飛ばされた。
鍛え上げた両腕がほとんど言うことを利かなくなり、好き放題ボディも打ち込まれてスタミナも空に等しい。
体中の力が抜け落ちていく中、加藤はマットに落下することなく誰かに抱きとめられた。
(レフェリー・・・ストップか・・・)
気力を振り絞ってまぶたを開けると、そこには奈緒の美しい顔があった。
吹き飛ばされた後スタンディングでダウンという状態で、なんと彼は敵に助けられていたのだ。
「だいじょうぶ?」
「く、くそ・・・」
手で払おうとしても体が動かない。
女に抱きとめられて立たされているという屈辱間で加藤の心は一杯になった。
だが、観客からは彼女の行為をフェアプレイと見てパチパチと拍手するものさえいた。
男のプライドをズタズタにされて下を向こうとする彼に向かって奈緒がささやいた。
(ねぇ、『ぼくの負けです』って言ってよ)
「えっ・・・」
加藤は耳を疑って彼女の目を見た。
その目は真剣さと好奇心が入り混じって潤んでいる。
「そ、そんなこと言えるわけな・・・ぃ」
「言いなさいよ。ほら」
だめだ、この目には逆らえない。
実際に自分は彼女に手も足も出なかったというのも事実。
観念した加藤は奈緒にもたれかかるようにしながら小さな声を出した。
「ぼ、ぼくの・・・負け・・・です・・・」
加藤の中で何かが崩れた。
それが何かは加藤は理解することは出来なかったが、大事な何かを彼は奈緒に奪われたのだ。
「うふふっ・・・」
その言葉を聴いて、奈緒はニヤリとした。
同世代で最強とうわさの男が屈服したのだ。
「よく言えたわね。ご褒美をあげる・・・」
グローブをつけたまま奈緒の手がそっと加藤の下腹部に伸びた。
彼を抱きしめながら観客に見えないようにそっとトランクスの上から股間を撫で回す。
ペニスが刺激された瞬間、はっとなる加藤。
目の前の美少女に優しく微笑まれ、抱きしめられながらの突然の愛撫。
「えっ、ちょ、ああ、ダメだ・・・あぁぁぁ」
奈緒の手で嬲られた股間が次第に膨らんできた。
魔性の手がゆっくりと焦らすようにペニスを撫で回し、亀頭のカリの部分に指を引っ掛ける。
クイクイと人差し指をうごめかせながら彼を絶頂にいざなう。
「あ、ああぁぁ・・・」
「ふふ・・・もう我慢できない?」
ブルブルと震えだすステルス加藤を感じながら、奈緒もまた絶頂を味わっていた。
奈緒の指先に汗以外のねっとりとした液体が絡み付いてきた。
「我慢しないとみんなの前でイっちゃうよ?」
「な、なんで・・・や、めて・・・」
「それに神聖なリングを汚すつもり?」
しばらくの間、爪先立ちになって快感から逃れようとしていた加藤だったが、奈緒は全く攻め手を緩めなかった。
「あっ、ひっ、ううぅ!!!」
「ほぉら、ドッピュンしちゃいな!」
奈緒は容赦なく加藤に引導を渡した。
優しく撫でていた指先に少しだけ力を込めると、彼の体が大きく跳ね上がった。
ビクンビクンと震える加藤を抱きしめながら奈緒はにっこりと微笑んだ。
「私の指、気持ちよかった?」
その問いに答えることも出来ないまま加藤はあまりの快楽に気絶した。
奈緒が腰に回した手をゆっくりと緩めると、加藤は脱力したままリングに沈んでいった。
END.
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